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「Reinforcement」 4-2







 カシムがマチス隊に来てからというもの、ホースメン隊がやたらと活気づき、訓練の機会が来るのを楽しみにするほどだった。

 どこにでもあるような弓なのに、カシムにかかるとまるで別物のような威力を発揮する。独力で得たものだから上手く教えることはできないが、そうした存在自体が皆を刺激させるのは確かだった。

 逆に、カシムが教わる点として馬に乗ったまま弓を射ることが挙げられるが、馬に乗れるようになるところで悪戦苦闘していた。山や林の中で自在に動ける分、こうした事は不得手のようだった。

 金さえあれば人数の面はどうにかなるが、才を持つ人間がひとり交じるだけで部隊全体の質が上がることもある。

 今回の補強はそうした意味で成功したと言えた。



(Reinforcement:end)





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