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「Reinforcement」あとがき


 アリティアらしくない、アリティア後編をお送りしました。

 ……もういいかげんグルニアなりマケドニアに入れと言われそうな気がしますが、この手の、脇道な話はおそらくこれで最後になるかと思います。こう言っては何ですが、遊ばせてもらいました。


 無粋な話をひとつ。

 ポーカーというのは19世紀になってアメリカで広まったものだそうです。
 従って、この時代のアカネイア大陸でポーカーのようなカードゲームに興じているのは色々な意味で間違っている気がしないでもないのですが、世界によっては(時代の割に)ある分野が早熟で、また別の分野は開拓すらされていない、なんて事があってもいいんじゃないかなぁと思います。
 なお、今回の話で扱ったカードゲームのルールは任天堂のサイトに掲載されていたものを基本にして多少改変したりしています。
 この話題をさらにひきずっていくと、トランプは各国によって枚数が違うそうで、この辺を忠実にアカネイア大陸に適用するとエラいことになるというか、親近感が持てないと思うので(それ以上に書けないと思います)こちらの案はボツにしました。


 今回の話、最初はマチスが得意としている設定の馬術を生かして活躍させるつもりでした。しかもアリティアの闘技場で。どうやったら話が成り立つのだろうという素朴な疑問もあったりするのですけど。
 それが無理だったら、ワーレン以来出せていないカシムをどうにかして出したいと思ったのですが……どうしてかシーダの話になりました。この時期のシーダがこうなるというのは確かに決めていたんですが、こんなに前に出てきたかという感じです。


 チェイニーはFC版をほぼそのまま持ってきました。FC版ではコマンドのまま闘技場に入ると、対戦相手にコマンドが現れるケースもあるし、ゲーム中の科白で「おれたち」と言っていたので、コマンド一族みたいなものがあるかもねと解釈しました。この事ひとつで世界観がガラリと変わってしまうのですけど。

 意図しなかったことですが、これで「飲む」と「打つ」の話をやったわけで(「飲む」に関しては酔っ払ったのはミネルバですけど)あとは「買う」を扱えば三拍子揃います。が、書く前からほのぼのとした決着を見るのが目に見えているのと、このシリーズでは難しいかな、という理由で踏み切らないと思っています。前後の話を無視していいなら書いてみたいものですけどね。


 今回のタイトル“Reinforcement”はそのまま「補強」という意味です。マチスの部隊のこともそうですが、他のことにも当てはめています。



 ここまでお付き合いしていただき、ありがとうございました。

20061229 CD


Special thanks!
 蒼芭 若狭様、毎回お世話になっています。
 月並みな言葉になってしまいますが、この本を出せたのはあなたのおかげです。





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