トップ同人活動記録FE暗黒竜小説INDEX>5 THE CALENDAR 4-12




「THE CALENDAR」 4-12






 二日にワーレンに着いた騎馬第五大隊は、思わぬ休暇を得ることになった。

 そもそもこちらに行く事になったのが、ペラティからの攻撃から守る意味で向かわされていたのだが、それにしてはこの港町は平和で、どうやら海ばかりが忙しいらしい。なのに、大隊に加えロジャーの部隊まで、当面はワーレンに留まるようにとの本隊からの命令が正式に下っていた。

 仕事はといえば、毎日の部隊の管理と隊員が交替で港と隘路の出口に歩哨を立て、たまに志願兵の受け入れをするだけだった。先日までの日々とは雲泥の差である。

 結局のところ、この役目は本隊がペラティの城を落としてしばらくするまで続き、同盟軍の本来の目的である休養を、彼らが一番満喫したのだった。

 その後、ディールを目指してマチス達千五百余も船でワーレンを発つことになるが、その頃には暑さの盛りを過ぎ、九月になっていた。



(THE CALENDAR:end)





BACK                      同人誌版あとがきへ
                    第六巻へ




サイトTOP        INDEX