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「THE CALENDAR」あとがき






第一版Ver
第二版Ver

*第二版は第一版の縮小Verのような感じになりました。



 

あとがき(第一版Ver)


 一見する限りは意味不明のタイトル「THE CALENDAR」の由来は、筆者の中で裏タイトルにしていた“日めくりカレンダー”です。執筆途中で「なんかこの展開、日めくりカレンダーっぽいなぁ」と思ったのがきっかけですが、この時点では表タイトルにしようとは考えてませんでした。ちなみに、裏タイトルというのは表のタイトルが決まるまでの仮のもので、大体は身も蓋もないものです。もちろん、こんなのを表に据えるつもりはなく、本編を書き終えてからもっとそれらしいタイトルを考えていたのですが、どうもここから思考が離れず、大出世してしまいました。

 この話は主眼となった人が多く、読みながらの頭の切り替えが大変な話になってしまいましたが、今回の主役はワーレンの戦いのそのものなので、それにまつわる人々のことをできるだけ取り上げて行こうと思った結果ですのでご勘弁ください。読みづらくなった半分の原因は筆者の力不足ですが。場面転換が多すぎました……。

 今更ですが「ゲーム通りじゃないじゃん!」というのは、当方十二分にわかっております。こういうイレギュラーもアリなんじゃないかなぁ、というアプローチをしたつもりです。


 今回、あとがきのページが多いので、項目別に挙げていきたいと思います。


[4ページ目の地図]
 本編執筆の最中、FC版・SFC版問わず取説や攻略本に載っている地図を睨みまくり、しまいには自分で図とスケジュールを書いていたので、この話には絶対地図が要るだろう! と(読む時に使う使わないではなく、ひと括りの作品として見た場合に必要だと思ったので)、懲りずに書いてしまいました。ワーレンでダロス達が見てた地図……のつもりだったんですが。
 なお、この地図の大元のモデルはFC版の取説ですが、そこに実際のゲームでのマップの形などを加味しているので全てが同じというわけではありません。このおかげかどうか、無駄にこの辺の地形に詳しくなってしまいました。
 貧弱な線にしたくなくてボールペンで描いたのですが、嫌な人にとっては、かなり嫌に映るかもしれません。わたしはこの辺をあまり気にしないので、形として納得できる方を優先させてもらいました。
 SFC版公式ガイドブックの地図はワーレンの位置が全然違うんですが、各地沿岸にある数多くの地名や川の名前がものすごく気になる今日このごろです。

[マチス]
 ゲームの中でのワーレンでは必ずしもいなくてはならない人ではないため、どうしてもこの人の場面は異彩を放ってしまいました。これはこれで良しですが。出番が少なくなるかと気を揉んでいましたが、終わってみればシリーズ主役の面目は保ったようでホッとしています。……ただ、活躍はするくせに、自分で落とすんですよね、この人。どうしてもライトに(明るいと軽い、両方の意味で)なってしまいます。
 この話もそうでしたが、この先マケドニアに着くまでマチスならではという話があまりないため、しばらくは誰かの巻き起こす騒動に巻き込まれる側になると思います。あと2〜3冊は。


[マルス]
 省略しようと思えばできなくもないけど、という場面でしたが、敢えて出てもらいました。シリーズを通すとそれなりに意味はあるのよ、ということでご了承くださいませ。


[ダロス]
 FC版限定キャラを優遇することは、暗黒竜の小説を書く上で、密かにテーマのひとつとして決めていました。彼を最も活かせるのはやはり海だということで、ここでの登場です。今回は海に出たきりのところで終わってますが、ペラティのところではカシムを連れて活躍するんです。ここの話は書けるといいなぁとは思っているんですが。


[シーザ&ラディ]
 FC版限定キャラじゃないけど、ここで出てくる人なのでご登場です。この話の中じゃ端役になってしまいましたが、できる限り前面に押し出せ! ってことで、ちょっと特殊な立場に立っていただきました。かなり格好はついたと思うんですが。
 同盟軍に参加するのはシーザだけでもいいか、と思っていたんですが、ラディには『戦火の中での恋』が待っているので行かないわけにはいかないじゃん! と。


[シーダ]
 この話で人間での主役を敢えて挙げるとすれば、マチスかこの人のような気がします。こうして考えると、天満って本当に便利なものなんだなぁ……なんて思ってしまいました。今回、ほとんどの人と関わってるし。あ、主役というよりは、鍵を握っていると言った方が正しいですね、きっと。
 ロジャーとの会話では、ナンパ師ではなくなってしまいましたが、あの通りに展開する方が却って問題アリのような気がしましたので……。ゲームそのままの順番で会話することを期待していただいた方には申し訳ないのですが、その通りに話をさせようとすると無理があるのです、あの会話は。


[ロジャー]
 寝返る章はどうしてもカッコ悪くなってしまいます……。途中までは良かったんですが。
 シーダのところで少し触れましたが、彼女との会話は原作の科白を色々と切り貼りしています。FC版での会話が載っている本か何かをお持ちなら、それを見ればだいたいの科白を使っていることがわかるかと思います。わかる人はワケ知り顔で頷いてやってください。ただ、ゲームの最後の科白、友達云々のくだりを避けているのは、どうしてもうまくまとまらなかったので、思い切ってカットしてしまったのです。
 友達がいないから同盟軍に入ったっていうよりは、シーダに魅かれて……っていうニュアンスだと思うんですけどね、原作の会話は。


[ウェンデル]
 若い頃はかなりの危険人物だったのかもしれません。


[カシム]
 オレルアンの闘技場で短編をひとつ立ち上げようとしたのですが、シリーズの本編を優先させてしまったので、ここでようやく初登場です。
 友人に「(このシリーズの)カシムは詐欺師じゃないんだね」と言われ、SFC版2部での扱いがものすごく悪かったのを思い出したのですが、筆者の中での彼は詐欺師ではなく、末は大陸最強の弓使いであるため(こちらの本編ではどうなるかわかりませんが)、そんな扱いにするつもりは微塵もなかったのです。
 つまり、彼に関してはFC版が基本なんです、ということで。クラスチェンジ不可とかそういう事は置いといて。


[カナリス]
 女神像のネタは、FC版で最初に入手できる女神像はペラティにあったのに対し、SFC版1部では彼のトロフィーになっていたところから来ています。「ペラティにあったのをこいつが欲しがって、モノにしてしまったに違いない!」という言い掛かりに近い筆者の想像を少し変化させて、根も葉もない噂として本編の中に組み込んだというわけです。


[オリジナルキャラ:ボルポート&シューグ]
 こういう人達はいないと困るだとという程度で立ち上げたキャラですが、このところえらく働くようになってきました。この辺りの人達には、もっと別のことを語ってもらう予定だったんだけど、協力的になったのもこれはこれで良し、と思っています。


[夏の話なのに……]
 書いた時期のせいでしょうか、全ッ然暑い感じが出なかったです。7月に書いていたら、臨場感たっぷりでまた違ってきたんだろうと思いますが。でも、湿度とかは違うだろうから、やはり難しいかもしれなかったり……。

[ど〜でもいい薀蓄なので、あまり気にしないでください]
 冒頭のシーンで、レフカンディを守っていたのはマケドニア兵じゃないかという突っ込みをなさった方へ。『レフカンディの罠』の章でミネルバと言い争いをしていたせいで、章ボスのハーマインがミシェイル派のマケドニア人のように見え、配下の兵もマケドニア人に見えてしまうようですが、この章のDナイトとPナイト以外は増援も含めてみんなグルニア兵なのです(ステータスを確認すればわかります)。なので、レフカンディを守っていた空系以外の兵は、グルニア人だろうという判断をしました。多分、ハーマインもグルニア人じゃないかなぁ……という気がするんですが。あれだけの地上兵の指揮官がマケドニア人というのも、しっくりこないし。


<しないと言ったくせに、の次回予告>予告しないと指針がブレまくりそうなので。
 本編としての次の舞台はディール……ではなくてノルダです。予定タイトルは『00Muse』(ゼロゼロミューズと読みます。意訳:陽炎の女神達)。9人いるわけじゃないけど、今回とは打って変わって女性が目立つ話になるはずです。シーダ、ミネルバ、マリア、リンダ、そして忘れちゃいけないアンナ嬢。これでレナとニーナが出てくれば、この時点での女性キャラはパーフェクトですね。筆者は女性キャラびいきなので、ちょっと楽しみです。こんな話にどうしてマチスが絡んで来れるのかと言われると少し困るんですが、今回の次の話をシビアすぎるマケドニアの戦いにするのも唐突すぎるので、経過地点ということでご了承ください。
 本編以外の話としては、このワーレンの戦いの後編扱いになるペラティの戦いと『木馬隊 vs サンダーボルト』なるベックが主役の話を構想に入れています。本編じゃないということは、マチスが出てこないので、絶対に出すと確約はできないのですが……。

 最後に。この話におつきあい下さりありがとうございました。寛容の心で当シリーズにさらにおつきあい下されば、筆者にとってなお幸いです。

2002.12.26 CD
(この名前、いい加減変えたほうがいいような気がしてきたのですが、
日本名で考えるとキテレツなものしか浮かばないので、まだこのままです)

Special Thanks!
 もう恒例ですが、蒼芭 若狭嬢。あなたの指摘がなければこの世界でのペガサスは敏感症になってしまうところでした。いいですよね、乗馬が趣味って。羨ましいです。






 

あとがき(第二版Ver.)


 「THE CALENDAR」の由来は、筆者の中で裏……というか、仮タイトルにしていた“日めくりカレンダー”です。執筆途中で「展開が日めくりカレンダーっぽいなぁ」と思ったのがきっかけですが、この時点では正式タイトルにしようとは考えていませんでした。実は、本編を書き終えてからもっとそれらしいタイトルを考えたものの、どうもここから思考が離れずに大出世してしまったというわけです。


 この話は主眼となった人が多く、読みながら頭を切り替えるのが大変な話になってしまいました。ですが、今回の主役はワーレンの戦いのそのものなので、それにまつわる人々のことをできるだけ取り上げて行こうと思った結果ですのでご勘弁ください。読みづらくなった半分の原因は筆者の力不足ですが。場面転換が多すぎましたね……。


 今更ですが「ゲーム通りじゃないじゃん!」というのは、当方十二分にわかっております。こういうイレギュラーもアリなんじゃないかなぁ、というアプローチをしたつもりです。


 今回も項目別に挙げていきたいと思います。


[マチス]
 ゲームの中でのワーレンでは必ずしもいなくてはならない人ではないため、どうしてもこの人の場面は異彩を放ってしまいました。これはこれで良しですが。出番が少なくなるかと気を揉んでいましたが、終わってみればシリーズ主役の面目は保ったようでホッとしています。ただ、活躍はするくせに、自分で落とすんですよね、この人。どうしてもライトに(明るいと軽い、両方の意味で)なってしまいます。

[マルス]
 省略しようと思えばできなくもないけど、という場面でしたが、敢えて出てもらいました。シリーズを通すとそれなりに意味はあります、ということでご了承ください。


[ダロス]
 FC版限定キャラを優遇することは、暗黒竜の小説を書く上で密かにテーマのひとつとして決めていました。彼を最も活かせるのはやはり海だということで、ここでの登場です。今回は海に出たところで終わってますが、ペラティではカシムを連れて活躍することになっています。そこではマチスが出ないので、書く機会がなかなかできないのですが……。


[シーザ&ラディ]
 FC版限定キャラじゃないけど、ここで出てくる人なのでご登場です。この話の中じゃ端役になってしまいましたが、できる限り前面に押し出せ! ということで、ちょっと特殊な立場に立っていただきました。かなり格好はついたと思うんですが。同盟軍に参加するのはシーザだけでもいいか、と思っていたんですが、ラディには『戦火の中での恋』が待っているので行かないわけにはいかないじゃん! と。


[シーダ]
 今回、ほとんどの人と関わっていました。こっそりと今回の鍵を握ってましたね。
 ロジャーとの会話では、ナンパ師ではなくなってしまいましたが、あの通りに展開する方が却って問題アリのような気がしましたので……。ゲームそのままの順番で会話することを期待していただいた方には申し訳ないのですが、その通りに話をさせようとすると無理があるのです、あの会話は。


[ロジャー]
 寝返る章はどうしてもカッコ悪くなってしまいます……。途中までは良かったんですが。
 シーダのところで少し触れましたが、彼女との会話は原作の科白を色々と切り貼りしています。ただ、ゲームの最後の科白、友達云々のくだりを避けているのは、どうしてもうまくまとまらなかったので、思い切ってカットしてしまったのです。友達がいないから同盟軍に入ったっていうよりは、シーダに魅かれて……っていうニュアンスだと思うんですけどね、原作の会話は。


[カナリス]
 女神像のネタは、FC版で最初に入手できる女神像はペラティにあったのに対し、SFC版1部では彼のトロフィーになっていたところから来ています。「ペラティにあったのをこいつが欲しがって、モノにしてしまったに違いない!」という言い掛かりに近い筆者の想像を少し変化させて、根も葉もない噂として本編の中に組み込んだというわけです。


[ど〜でもいい薀蓄ですが……]
 冒頭のシーンで、レフカンディを守っていたのがグルニア兵だという記述をしました。『レフカンディの罠』の章でミネルバと言い争いをしていたせいで、章ボスのハーマインがミシェイル派のマケドニア人だと思っている人が多く、配下の兵もマケドニア人だと思われているようですが、この章のDナイトとPナイト以外は増援も含めてみんなグルニア兵なのです(ステータスを確認すればわかります)。なので、レフカンディを守っていた空系以外の兵は、グルニア人だろうという判断をしました。多分、ハーマインもグルニア人じゃないかなぁ……という気がするんですが。あれだけの地上兵の指揮官がマケドニア人というのも、しっくりこないし。


 そして、最後に。この話におつきあい下さりありがとうございました。寛容の心で当シリーズにさらにおつきあい下されば、筆者にとってなお幸いです。

2005.07.26 CD




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