トップ同人活動記録FE聖戦 風パティ小説 INDEX>七 帰郷の旅人 2



HOLPATTY 7-2



*            *


 冬のある日の夜に、教会の屋根に鳥が羽根を休めた。

(眠りの時は訪れず)

 その鳥は緑色の羽根をしていて、声を持たなかった。

(すでに聴かせるものはない)

 屋根の下の楽しげな様子を聞き届け鳥は飛び立った。

(ただ、望みを捨てるつもりもない)

 世界中をまわる鳥は飛び続けなくてはならなかった。

(あぁまた気持ちのいいものに会えるだろうか)

 彼の声がまた必要となる時が来てしまうまで。


(七 帰郷の旅人・了)





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