トップ>同人活動記録>FE聖戦 風パティ小説 INDEX>二 隠密攻撃戦 3
HOLPATTY 2-3 * 十二人の対スコピオ戦は、戦いとは言いがたかった。 スコピオの姿を確認するやリンダがバサークをかけ、大将が奇襲されて混乱する郡にレスターがとことん射掛けただけで、彼らは哀れにも迷走していく。 ラドネイが余裕たっぷりに見物している。 「間接攻撃の基本は『追撃』と『突撃』よねぇ〜♠」 パティはその専門用語を知っていたが、黙っておいた。 そんなパティをラナがぴたっと見つめてくる。 少しして、何かを調べるような目がふっと離れた。 「パティの『追撃』と『連続』と『必殺』もなかなかのものよ。かなり有利に戦えるわ」 頷きつつもラドネイはまとめにかかった。 「でもさ、一番強いのはリンダの『怒り』と『エリート』と、『連続』だよね。あたしじゃ真似できないわ」 パティは口をはさみたいのを我慢しつつも、ティルナノグ勢恐るべし、と思った。 というのも、この専門用語はある業界の秘密事項なのだ。門外不出で彼女達が知っているはずはないのだが……。 案外、ラナやマナあたりがパティの知っている世界に出入りしているのかもしれない。 そう思うと、パティの身は震えた。 「喧嘩は売らないようにしよ……」 (二 隠密攻撃戦・了) |