チキ　神竜族の王女

　ラーマン寺院においてガーネフの影響下から脱し、主にドルーアにおける対竜人族において圧倒的に優位な戦いぶりを見せ、幼い少女の姿を完全に裏切る戦果を挙げた。

　ドルーア城の戦にも参戦し、南西区画での大奮戦に続き玉座の間への突破でも屈指の勇士達と共に先頭に並んで力を発揮した。

　メディウスを倒すと、マケドニアでの祝勝会にも参加せずにすぐにバヌトゥと共に解放軍を離れた。

　長い時の末に復活する可能性のある暗黒竜に対抗するためには、更なる成長を遂げて竜を統べる力をつける必要があると説かれ、再び流浪の旅に出たのである。ひとまずの安住の地は人のあまり住まない、ドルーアの辺境になりそうだった。

　比較的、と言うには足りないほどに解放軍では好意的に迎えてもらえたが、それでも竜人族と人間の共存については先の話になりそうだと幼いなりに感じ、旅に出る事も納得した。

　それでも間近で同性と接した時間が長かったせいか、幼いなりに解放軍の華やかな女性達に影響されておしゃれに目覚めた事は、ある意味の新時代を予感させるものとして別の意味でも人々の記憶に残った。

パオラ　マケドニア天馬騎士

　マケドニア王女ミネルバの配下として、大陸最強の天馬騎士として活躍したが、マケドニア戦において国王ミシェイルとの相討ちの末に瀕死の重傷を負い、以降の戦いには参戦せずマケドニアにおける祝勝会でようやく仲間達と再会を果たした。

　戦争終結から一月後にようやく本格復帰を果たし、新たな愛騎を見いだして再び大陸最強と呼ばれるほどの力をつけるための鍛錬と、マケドニアの戦後復興に力を注ぐ日々を送る。

　後日、国内再建のために妹カチュアと共に鉱山を視察していたところ、落盤事故に巻き込まれる。数日後に救出されたが、非常に不思議な体験の記憶を妹達と共有することになる。

　以後、再び天馬の乗り手となるが、後の戦においてやむにやまれぬ事情で竜騎士に昇ることとなった。