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「24,25 RECORDS + ep」 Page2




エリス アリティア王女


 ガーネフ討伐によって長きに渡った人質の身の上から解放され、弟マルスと再会を果たす。

 ガトーに護られていた頃に復活の行使を修得していたため、シスターの身ではあったがドルーアへの進攻に同行。各国王族をはじめとする本当にかけがえのない者の万一の事態に備えたが、最終的にこの杖が使われることはなく、エリス自身も胸をなで下ろした。

 そうした戦運びを司る成長を遂げた弟マルスを誇らしいと思うと同時に、もう自分を見上げることはなくなったのだと静かに時の流れを実感した。


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 およそ四年近く離れていた故国アリティアに戻り、本格的な戦後復興の舵を取るマルスを支えた。国内に関しては時には地方まで出向き、国外に対しても『アリティア王女』の肩書きだけではなく『復活オームの使い手』たる高位尼僧の権威も大いに役立つことになった。

 と、後はアリティア復興の軌道が見えた辺りで輿入れの話が進みそうなものであり、実際にいくつかの話もなくはなかったが、受ける側の中心にいるマルスは先約に二年の猶予を与えているから、と煙に巻いている。

 「先約の殿方」に関して、エリス自身はしきりに首を傾げて不思議そうにするものだから、ひたすら想いを寄せつつもアリティアを離れざるを得なかった侯爵家の子息は同情される一方となる。









ロレンス グルニアの将


 グルニアの戦いで苦渋の決断の末にタリス王女シーダの願いに応え、祖国に槍を向けた。ドルーアからの支配を脱する事こそが国の為になると考えた為だった。

 グルニアの降伏後は病で起きあがれなくなった国王とアカネイアとの仲立ちをし、板挟みになる日々を送っていたが、ドルーア進攻の際にはロレンス自身も部隊を率いて海を渡り、最前線に立った。

 鉄壁の守りを実現しつつ、竜殺しの剣を以て化身した竜人族を屠る姿はこれまでの解放軍にない勇壮ぶりであり、多くの勇士の度肝を抜いた。

 これによってドルーア城を攻める最終戦にも参戦、序盤の防戦が最も苛烈となった北西区画において、高位魔道の使い手達を身を挺して守りきった。この時に瀕死の重傷を負ったため以降の戦いには参加しなかったが、功績の大きさはドルーア城戦に参加した全員の認めるところとなった。


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 戦争終結後、部下よりもかなり後の時期になってグルニアに帰還し、祖国復興に携わることになる。

 この時傍らには帰国を許された王女ユミナが居たのだが、国内事情とアカネイアへの配慮(遠慮)から殊更に喧伝されることはなかった。

 元々はユミナも帰国の許されない身だったが、ドルーア城での奮戦によって解放軍の魔道の使い手が中心となってロレンスの貢献を認めるよう訴えた結果、敗戦国グルニアに若き王族が戻ることになった。

 とはいえ、ユミナの双子・弟王子ユベロは当初の予定通りアカネイアで「留学」の日々を送ることになり、歯がゆい思いをしなかったと言えば嘘になる。が、グルニア復興におけるアカネイアの干渉共々一日一日を辛抱し、気丈なユミナの存在を心の支えにしてグルニアが立ち直る時期を待つ日々を送る。





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