FIRE EMBLEM 暗黒竜と光の剣(EX2) 「24,25 RECORDS + ep」
(2011年8月) |
- 序文 - アカネイア歴六〇五年十二月、暗黒竜メディウスは神剣ファルシオンによって封じられ、大陸全土を巻き込んだ戦争は終わりを告げた。 これより先は、この戦争において、アカネイア解放同盟軍で名を残した者達について功績とその後の足跡をまとめたものである。 ニーナ アカネイア王女 ただひとりのアカネイア王族として、アカネイア解放同盟軍の核を担う。その存在は、大陸中から集まった勇士の力関係の均衡を守るものとなった。 密かに恋い焦がれた敵将カミユへの想いは、彼が死別しても尚完全には断ち切れなかった。だが、神剣ファルシオン奪回を機に、自らドルーアの地へ赴くことを決意。最後の決戦に向かう各国の勇士達を大いに力づけた。 その後、戦争終結宣言を行い、アカネイア解放同盟軍盟主の責を果たす。 * * 今後はアカネイアを始めとする大陸全体の復興に尽力することを求められるようになるが、エムブレムを用いて『アルテミスの定め』を受け容れた心の傷が癒えることはないのだろう、と彼女自身は考えている。 そのさなか、アカネイアの国力を一刻も早く以前のものに戻す為にと、オレルアン王弟ハーディンとの結婚を打診され、炎の紋章の宿命はまだ終わらないと実感しつつ、この話を受けることになる。 ガトー 大賢者 解放軍がカダインに到達する頃にアリティア王子マルスと接触し、かつての弟子ガーネフ討伐に関して手を差し伸べた。 加えて、メディウス討伐の際には、多くの勇士とはぐれて城内南中央に進まざるを得なかったマルスの目の前に現れ、高位の魔道と法力を駆使して最後の激戦において大いなる助けとなった。 * * 大陸の平穏のためにとアカネイア大司祭の座に就くことをニーナから請われ、弟子の悪行を詫びる意味も込めてガトーはこれを受け入れた。 これによって、多くの人々が教えを請おうとし、最初のうちこそ何とか応えようとしたが、元より人間嫌いであったため早くも難題の日々となりそうだった。 度々不機嫌になる大賢者を宥めようとして、パレス在住の魔道に携わる者達のほぼ全員が怒りの洗礼を受け、これに耐えたわずかな者だけが新たな弟子として見いだされることになる。 |