サジ　タリスの義勇兵

　ドルーア国内戦でタリス勢の補佐役を務める。その的確さはたまたま連動していた味方の他国軍勢の不備を見極め、それと悟られぬようにシーダの偵察隊を通じて矯正を果たしたほどである。

　タリスに戻ってからは山に入って木こりの生活をしている。他の面々と違って派手な要素は持ち合わせなかったものの、その忠実まめな性格はタリスの人々の助けになった。

　たまにオグマから呼ばれて酒の席につき合うのを求められるのも、この男ならではである。

リフ　老僧

　ドルーア国内戦の時期には、マケドニアの前線拠点において運び込まれた重傷者の手当てや戦時だからこそ強く求められる日々の祈りを司った。

　戦争終結後は住んでいたタリスに戻らず、アリティアに移住。修道院を建てる許可を得て、子供達の世話をしている。

　元々タリスに居住していたのは放浪の果てだったのだが、新たな生き甲斐を果たせるのは総合的に見てアリティアになりそうだと判断したのだという。

　修道院にはシーダだけでなくエリスも訪れることがあり、思わぬ憩いの場を提供することにもなった。

リカード　ジュリアンの弟分

　解放軍のドルーア進攻時にはジュリアンと行動を共にした……はずだったが、盗賊ならではの感覚というものは実に重宝され、ジュリアンほどではなかったものの、単独であれこれと細かな要望を出されることが多く、もう軍つきの盗賊なんか絶対にやらないとこぼすほどに過酷だったという。

　兄貴分と慕うジュリアンについていくことも一時は考えたが、ひとまずは地の利を知るオレルアンに戻った。

　解放軍では危険な仕事が多かったこともあって、個人的に知る連中が仕事の口を持ってくることもあった。

　が、こうした生活に疑問を持ち始めているのも確かで、密かに都を離れて、故郷へと向かっていった。