「24,25 RECORDS +ep」 Page15 |
マリク 風魔道士 ドルーア城の戦いに参加し、北西区画に配されて序盤戦はロレンスらに護られる。リンダが自分の限界を超える範疇の * * 高位の攻撃魔道を自在に操りはするが、未だ修行の身と自らを戒め、戦争終結後はカダインに戻っていった。その心には想いを抱き続けるエリスの姿がある。 求婚の時期を二年後までにと主君マルスには約束したが、それよりもかなり早い段階で再びアリティアに戻り、エリスの傍らに立つ必要に迫られることになる。 レナ 赤き聖女 解放軍がドルーアに進攻する時には、ミネルバから求められてマケドニアに残ったマリアを支えつつ、前線拠点の兵を励ました。会っただけで大抵の男性の心を奮起させるこの聖女の存在は、後方支援の士気高揚に大きく貢献した。 もっとも、本人にその自覚は芽生えておらず、この時期の大事に全力で当たっただけだと語っている。 * * 身辺の問題がなくなったことから元々の身分たる貴族に戻ることも一応は打診されたものの、シスターとして人々を助けることを望んだ。 故郷のマケドニアに戻った後は、戦火に焼かれた地域の親を失った子供達を集め、修道院の人々と共に世話をしている。 時々は王都に足を運び、この戦争で強く縁づいたミネルバやパオラ・カチュアらと歓談し、平時になってもなお繁忙の日々を送る彼女達にとって、貴重な心の安らぎをもたらしている。 こうして相当に自立の傾向を強めているせいもあってか、周囲の関心が強いジュリアンとの仲は「とても頼りになる人」からなかなか進もうとしない。 一方で、将来的に実家である伯爵家の主流になる事を求められている事を知り、この件に振り回されることになる。 |