「Noise messenger[3]」3-5:1 |
(3-5) 再びオーダインと差しで話しに行くマチスの準備を手伝いながら、シューグは呆れていた。 「……まぁ、出る気になってくれたのはいいが、女運がない割に、女からの頼みは断れないってのは、どうなんだろうな」 「ほっとけ。っていうか、ドーガに吹き込んだのシューグだったのかよ」 「俺だけじゃないさ。みんな言ってるんだから。 ところで、どういう話に持っていくのか見当ついたのか?」 「……ちっと、命がけになりそうだけどな」 お前が? とシューグが目を剥く。 「大丈夫なんだろうな……」 さあ、とマチスは肩をすくめるしかなかった。 |