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「諸記 カシミア〜グルニア戦」 1-2






 スターロンは自らの最期を認めていた。

 解放軍の勢いが凄まじいという評判はこれまで散々耳にしている。それを目の当たりにした。ただ、それだけだった。

 ガーネフから命じられた橋の番人などという仕事に不本意なものを感じていたのは確かだが、これも戦であることは変わらない。

 勝敗を分けたのは何かと問われれば、解放軍の持つ力量が今の黒騎士団を大いに上回っていたとしか言いようがない。

 それとも、黒騎士団が時代から置いてゆかれたのか。

 そんな呟きを残して、スターロンは部隊の先頭に立ち、強烈な風の魔道とアカネイア騎士が構える無数の槍を睨み据えて、突撃の号令をかけた。





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