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「00Muse」あとがき









 

またこぢんまりとしたあとがき


 予告して二年、ようやく「00Muse」をお届けすることができました。やっとです。

 ところで、この話は楽しんでいただけたのでしょうか……原作を破壊しすぎた上にエンターテインメント性をかなり強くしてしまいましたが、主役のマチスの出番は非常に多かったけど、オリジナル要素ありきの回でしたので、感情移入がしづらかったかもしれません。

 今回はFC版を大前提にしているので、SFC版だけをプレーされた方には、アンナの存在や、彼女が簡単にジェイクの事をシーダに話したりした事がちょっと引っかかったかと思います(原作に忠実にした結果なのですがね……)。リンダがあの時点で扱える魔道の種類がかなり豊富なこととか、道具やのお姉さんにララベルという名前がついていることもFC版限定の特徴です(ララベルに関してはディールで聖水が売られているタイミングをネタにしたくて、出番が来たといった具合なのですが、女性9人登場ネタの名残でもあります)。


 今回のタイトルの意訳は「陽炎の女神」。「リンダがゲーム本編の時間軸よりも前に助け出されたら……」という if を実践してみたくて書いた話でもありますので、話の後半に出てくる光をまとった状態を指してつけさせていただきました。


 ノルダの町を引っかき回しただけのように見える赤い影ですが、ちゃんと正体があります。
 ワーレンの辺りからこの人に関して色々と書いているので、暇のある方は正体を探ってみるのも面白いかもしれません。もちろん、この人がこうなった事は後々の話に影響します。正体のヒントとしては、今回の色々な人の言動に全ての可能性がある、といったところでしょうか(裏づけにかなり無理がありますけど……)。


 ともあれ、最後までお読みになって下さり、ありがとうございました。

041226 CD

thanks! 蒼芭 若狭様
 ちょっと配慮が必要でしたね……。この埋め合わせとフォローは必ずしますので。







 

あとがき(第二版Ver.)


 このシリーズもようやくアカネイア奪還にまで辿りつきました。長い道のりだった気がします。

 ところで、この話は楽しんでいただけたのでしょうか……原作を破壊しすぎた上に、エンターテインメント性をかなり高くしてしまいましたが。主役のマチスの出番は非常に多かったけど、オリジナル要素ありきの回でしたので、感情移入がしづらかったかもしれません(オリジナル要素だの、イレギュラーだのとあとがきで毎回同じ事を書いている気がしますが)。

 この話は前々から書きたかったということもあり、書いた人間はとても楽しませていただきましたが、マチスを主役にした話と銘打つにはコメディパートを受け持ち過ぎた感があるような……。しかもFC版を大前提にしているので、SFC版だけをプレーされた方には、アンナの登場や、彼女が簡単にジェイクの事をシーダに話したりした事や、あの段階のリンダがエルファイアーやトロンを扱える事に違和感を感じていることかと思います。あと、ララベルという名前の道具屋さんがいることも(どっちかというと、ディールで聖水が売られていることのおかしさをネタにしたくて彼女を出したんですけどね)。

 オレルアンの草原の時みたいに、こういう時にこの科白や展開はおかしいだろう、とそんな解釈で削ったり変更したりしても良かったんですが……まぁ今回は軽めのノリも入れたかったので、あえて原作通りにさせてもらいました。


 『00Muse』というタイトルを意訳すると“陽炎の女神”です。
 “リンダがゲーム本編の時間軸よりも前に助け出されたら”という if を実践してみたくて書いた話でもありますので、話の後半でリンダが光をまとった状態を指してこの話のタイトルとさせていただきました。
 一方、女性を9人出していずれもマチスにとっての Muse =女神になりえないという意味も込めようと思いましたが、それはあまりにも寂しいのでやめています。先の話に困るし。ちなみに9人出そうと思ったら、シーダ、レナ、ニーナ、ミネルバ、マリア、リンダ、アンナ、ララベル……と、ここでネタが切れるので、最後のひとりはアンナの家の隣のおばちゃんに出てきてもらうしかないわけですね(別の意味で凄い話になりそうだ……)。


 で、今回は女性を何人か出せました。多くて2人とかそういう状態が普通だったので、素直に嬉しいです。たまには華のある話をやってみたかったものですから……と言っても、色気がほとんどないので結局はいつもと一緒かもしれませんが。
 ついでに言えば、レギュラーになりかけていた重騎士の方々を意識して出さないようにしていた節はあったと思います。まぁ今回も出しそうにはなっていたんですけど。執筆する人間と相性のいい脇役というのもどうなんだろうという気がします


 リンダがあのような形になったのは、『ゲームのシステム上仕方がないけど、同盟軍が到着するまでオーラの継承者を助け出す動きはなかったのか?』とか、『奴隷市場から助け出された直後にオーラを持っているのはおかしくないか?』とか、そんな想像(ツッコミとも言います)から来ています。



 そして、FC版限定要素をできるだけ入れるこだわりとして、先でも触れましたがアンナを出させていただきました。リンダをイレギュラーな形にしてしまったので、どこまで関われるものかと心配していたのは杞憂に終わり、割と前面に出てこられたなぁと思っています。こんな状況でシーダと関わるには……とか、そういう事の前後をひたすら繋げていったという点で、ワーレンの戦を描いた『THE CALENDAR』と性質が似ているかもしれません。


 いきなり現れてノルダ中を暴れただけのように見える赤い影ですが、ちゃんと正体があります。
 ワーレンの辺りから仕込んでいるものはあるので、暇のある方は正体を探ってみるのも面白いかもしれません。ヒントとしては、今回嘘をついている人がいるということでしょうか。もちろん、この人がこうして暴れまわった事は後々になって意味を持ってくることになっています。
 けど、線の張り方がだいぶ無理があるところを行っていると思うので、書いた人間が正体を言ったところで納得してもらえないかもしれませんね……裏づけに無理があると言われてしまっても仕方がないかも。



 ともあれ、この話を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2005.07.27 CD



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