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「BRAND」あとがき |
こぢんまりとした あとがき
*註:奥付と同じページになったため、こぢんまりとすることになりました。 まず、三度目の予告破りをお詫びします。ここが書くべき箇所であることは、前作を出した後に気がついてしまったのでした。 今回オリジナル要素満載ですが、このシリーズはオリジナルの柱が太いので終盤はこの傾向がかなり強くなると思います。久々にルザを出したのもマケドニアに残っている人の事をやりたかったからで、アナザーワールドに行って踏み入ってしまってますね。 「自分の大事をさいころで決めるなよ!」と突っ込んだ方。とても正しいと思います。でも、まあこういう人なので見逃してあげてください。真面目ばかりで務まる役割ではないと思いますので。 さて、ミネルバが悪い方向へ転んでしまいましたが、全員がFC&SFCのいいとこどりだとお話にならないので、不遇の人も出てきてしまいます。ファンの方には大変申し訳ないです。 本編を最後までお読みくださった皆様、ありがとうございました。 2004.08.10 CD
THANKS 蒼芭 若狭様 |
あとがき(第二版Ver) 今までは同盟軍に属しながらそれなりに変わり者を通していたマチスが、自国の王族という「ブランド」を持つ人達とじかに関わるとどうなるのか――ということで、この『BRAND』という話は生まれました。 書きたいというよりは、書かざるを得ない物語となり、(前向きではないという意味で)重めの内容になりました。色んな人の思いが交錯して、でも肝心の主役は逃げようとしていたものだから、まとめるのにものすごく手こずったものです。 それにしても、今回は完全にゲームとは離れた展開になってしまいましたね。しかもオリジナル要素ばかりですし。マチス自身の意思はもちろん、彼に付き合うようになってしまった部下の人達のこともやりたかったわけですが。 思えば、シリーズの後半は家族のこととか関わってくるわけで、また厄介な事態になりそうな予感がします……。久々にルザを出したのもマケドニアに残っている人の事をやりたかったせいですし。マケドニアの人達とマチスを較べると温度差があるのがまた何とも言えませんが。 マケドニアに残っている人達のことを浮き彫りにするのもこのシリーズのテーマのひとつなので、これからはオリジナルの色が強くなっていきます。だから、ゲームのキャラばかりがガンガン活躍するような展開を望む読者の方には、この先は向いていないのかもしれませんね……。今更な気もしますけど。 で、今回もなぜかアーマー色が強いです。格別に好きってわけじゃないんですが、出しやすいのは確かですね。でも、いかんせん男臭いにも程がある気があるように思うのですが。 ミネルバをちょっと悪い印象で描いていますが、そういえばFC版&1部も原作見る限りじゃ「ん?」なんて思えてしまったわけで、こんな解釈になりました。全員がFC&SFCのいいとこどりだとお話にならないということもあり、中にはこうした人も出てきてしまうのです。ファンの方には申し訳ないのですが。まぁ、この時点では彼女の一面しか現れていないので、それで全てかというとまだ未知数なんですけどね。 そして、個人的にはとても嬉しいマリアの登場。筆者は彼女が大好きなので、出せるというだけで心が で、そのマリアが絡むこの話の終盤を読みながら「自分の大事をさいころで決めるなよ!」と突っ込んだ方。とても正しいと思います。でも、まあこのシリーズのマチスはこういう人なので見逃してあげてください。生真面目ばかりで務まる役割ではないと思いますので。 ところで、この話を書いている時に家でインターネットのできる環境になったので、存在だけを知っていたFEデザイナーズノートを読んでみました(公式は閉じていましたが、保存していたHPから閲覧させてもらいました)。 ネットといえば、このシリーズが同人誌よりはネット向きだというのに気づいて、ちょっとヘコんでいたり何だり。でも、小説は縦書きと紙媒体で読みたいタチなので、ネットに舞台を移すことは多分ないと思います。HPを作ろうとして挫折したというのもあるんですがね……。 では、本編を最後までお読みくださった皆様、ありがとうございました。 2005.07.26 CD
何やら没になったものを載せているみたいですよ。
↓ * おまけ *
この話、恐ろしいくらいに没が多く、事あるごとにサウンドノベルよろしく2〜4つの選択肢が頭の中に現れて非常に大変な思いをさせられました。そのうちのひとつをここに載せさせていただきます。 ====================================== ……その主は? *** Cを選択 *** 「何をしているの?」 声の主を振り返ると、そこに居たのは赤い髪を結い上げた女性だった。同盟軍の中では見かけない顔である。 マチスが不審そうに眉をひそめたものだった。 「何って……あんた、同盟軍の人間じゃないよな」 「ええ。出番はまだなんだけど、行商しに来たの」 「出番?」 「気にしないで。それよりも、今一番欲しい能力はある?」 女性の言い方はこれまた返答に困るものだった。 「能力って……取り柄にしたい事って意味なのか?」 「そうじゃないわ。「ちから」とか「うんのよさ」とかそんなところ。……そうね、あなたは「うんのよさ」が欲しいんじゃない?」 「……」 物の見事に当たっているだけに、何も言い返せない。賽を兵士に持ってもらっているが、これはそもそもマチス自身が振って然るべきものである。自分の運に不安がなければこんな事にはなっていない。 「……で、おれが運が欲しいって言ったら、あんたどうするんだ?」 「売ってあげる」 ぴんと人差し指を立てて、女性はにんまりと笑った。 そして、足元の袋からごそごそと取り出したのは、細緻たる部分まで見事に彫り上げられた女神の像である。 「今は10,000ゴールドだけど、特別に2,550ゴールドでいいわ」 「……」 これまた絶句したマチスだった。 これで運が良くなると信じるかどうかは別にして、その割引価格がどうにも解せなかったのだ。 ======================================================================== ……だから何だって言われるとアレなんですけどね。おそまつさまでした。 |