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「INSTORE」あとがき







 

あとがき(第一版訂正版)



 「この話、誰向きなんだろう」

 なんて事をふと考えてしまいました。出てくるのはマチスとレナ→でも、あんましいい所がない→そもそも、地味なエピソードである。……二人のどちらかのファンから見ても、楽しい代物じゃないのでは、とか。これ、いくら考えても答えは見えてきません。困ったものです。


 この話はシリーズの最初です。これはレナに比重がかかっていますが、シリーズ全体の主役はマチスに置いています。前の小説が終わってから、この人のことはずっと書きたいと思っていたのですが(テーマがどうこうという前に、好きなので)、いくら書き散らしても整理がつかず、苦肉の策で彼が暗黒戦争に関わるきっかけの所からやろう、ということになったわけです。反則技のオリキャラまで出して……。この先の話というか、ゲームの中で直接出てくる時の話も出していく予定です。そうじゃないと、これを出した意味があまりないか……。


 設定に関してあえて変化球を投げてみたのですが(なんで家が魔法系なのかというと、全てはグルニアに隠居している爺さんのせいです)、いかがなものでしょう。「お前、それは違うだろ!」と言われるのは書きながらすでに予想しているのですが。


 一番難航したのは人物像です。レナはもっと押しが強くてもいいのかもしれないけど、何が原因でミシェイルを振ったのかがわからなかったので(何が嫌だったのか、という問題ですね。好みとかそういうレベルで片付けてはいけないし)、こんな風になりました。マチスの方は、この話を書く前はエラいことになっていて、やたらと強くカッコよくなってしまったのですが(ゲームでは彼は200勝してしまうので……)、そのスタイルを押し通すと話として成り立たなくなるし、華々しくするばかりがいいってものでもないだろう、ということで最終的にはゲームに近い形にしました。だから、このシリーズはマチスを好きな人には物足りないのかもしれません。


 他にも語れることはあるのですが、放っておくと時代劇の悪役よろしく全部バラしかねないので(それやっちゃったら、自己解説になっちまいますから)、この辺で切り上げることにします。

 最後に。この話を最後まで読んでくださりありがとうございました。反論、批判、感想などがあればお待ちしております。

  
2000.12.23 CD

使用BGM:Fortune Teller 2(占いじじい2),the perfext crime〜恋の完全犯罪〜,街角錬金術士,
END OF THE CENTURY,Presto
↑これ、全部わかった人……いないだろうなぁ。2番目が最難関ですな。





 

あとがき(第二版)



 似たようなページが続きますが、こちらは2004年11月に書いています。つまり、右のページはこの本の第一版訂正版として頒布した当時のあとがきで、こちらが今回第二版におけるあとがき(のようなもの)のページになります。4年前に出した版では、このページはインフォメーションになっていたのですが、現在ではその必要がなくなってしまったのでこんなものをでっち上げた次第です。当サークルでは通販を行ってないもので……。


 この本の4年前と違うところは実はあまりありません。誤字・誤用箇所の訂正と少しだけ地の文を手直しした程度で、あとがき本文に至ってはそのままで残しています(使用BGMは削っていますが)。

 それでも今回第二版と銘打ったのは、4年前のデータを紛失して本文を手打ちし、そもそもテキストエディタが変わったせいでページ構成や文字フォントサイズも変わってしまったので、思い切ってそんな風に打ち立てました。

 本当の意味でいくと訂正版が第二版で、今回は第三版と表すのが正しいのだとは思うのですが、辻褄を合わせるためということでご了承ください。



 右(註:第一版あとがき)のあとがきで「マチスを好きな人には物足りないかも」と言っておきつつ、このあとがきを書いている時点でこのシリーズは6冊を重ね、その全てで決して小さくないポジションにマチスは収まっています。カッコ良さを求めると話はまた違ってくるのですが、彼に近しい視点を中心にして物語を進めているのは確かです。

 この「INSTORE」を読了して、『とりあえず続きを読んで大丈夫かな』と思ってくださった方には、ぜひとも物語の行く末を見届けていただきたいと願っておりますが、いかんせん開始から4年(うち1年を休んでいるので実質3年)で6冊、しかもまだ大陸の東にいるという進み具合ではいささか説得力がありません。その上、現在刊行の6冊に加えてあと5〜7冊をかけないと暗黒戦争すら終わらない予定です。

 ……なんだかネガティブに長い道のりの話を振ってしまいましたが、地道に刊行だけは続けているので、気が向いた時に振り向いていただければ少しは進行しているかと思います。


 ともあれ、この本を手にとっていただいた全ての方に感謝いたします。

2004.11.14 チタン屋根 執筆者:CD






 

あとがき(第三版Ver.)



 これまた人を選ぶ話になったなぁ……というのが執筆後の素直な感想でした。

 マチスを好きだという人はそう多いわけではなく、その上で独自設定に突っ走って、親族だの家来だのとオリジナルキャラクターまで出していれば、読者様の「期待」は裏切ってしまうだろうな、と。

 それでもこうして形にしたのは、全FEキャラの中で一番好きなマチスをわたしなりに力と気持ちを込めて込めて込め過ぎるくらいに込めて、表現したかったからです。稚拙ではありますが、できるだけキャラに対する風評に頼らずに全体像を組み立てていきました。

 設定についてですが、敢えて変化球を投げています(なんで家が魔法系なのかというと、全てはグルニアに隠居している爺さんのせいで、そこから捻っています)。インターネットでISから発表されていた設定を見たのがこの話を書いたずっと後だったので、そちらと矛盾する話も今後出てくると思いますが、ご了承願えると幸いです。


 人物像は組み立てやすいようで一番難航した部分でした。

 レナはもっと押しが強くてもいいのかもしれないけど、何が原因でミシェイルを振ったのかがわからなくて(何が嫌だったのか、という問題ですね。好みとかそういうレベルで片付けてはいけないし)、この時期から“兄さん”呼ばわりもどうかと判断してこんな風になりました。

 マチスの方はこの話を書く前はエラいことになっていて、やたらと強くカッコよくなってしまったのですが(ゲームでは200勝してしまうので……)、そのスタイルを押し通すと話として成り立たなくなるし、華々しくするばかりがいいってものでもないだろう、ということで最終的にはゲームに近い形にしました。だから、全力表現とはいえ、わたしが描くマチスは彼を好きな人には物足りないのかもしれません。


 とは言いつつ、このあとがきを書いている時点でこのシリーズは7冊を重ね、その全てで決して小さくないポジションにマチスは収まっています。カッコ良さを求めると話はまた違ってくるのですが、彼に近しい視点を中心にして物語を進めているのは確かです。

 この『INSTORE』を読了して、「とりあえず続きに付き合ってみるか」と思ってくださった方には、ぜひともこの先を見守っていただきたいと願っております。が、開始から5年(うち1年を休んでいるので実質4年)で7冊、しかもまだ大陸の東にいるという進み具合ではいささか説得力がありません。その上、現在刊行の7冊に加えてあと5〜7冊をかけないと暗黒戦争すら終わらない予定です。

 ……なんだかネガティブに長い道のりの話を振ってしまいましたが、地道に刊行だけは続けているので、気が向いた時に振り向いていただければ少しは進行しているかと思います。


 今回のタイトル『INSTORE』とは、当時聴いていた曲の一部分を取った……のはいいんですが、in storeをうっかりくっつけてしまったようです。

 意味合いとしては、規定の中に収まっているとかそうした感じで使っていたと思います。


 最後に。この話を読んでくださった皆様、ありがとうございました。意見、批判、感想などがあればお待ちしております。

2005.07.21 CD(←妙な名前ですがペンネームです)

追記:ペンネームはそのままアルファベット読みです。奥付で本名括弧づけしているのであまり意味がないのですが、彩りのようなものと思っていただけると具合がいいかと思います。








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