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「24,25 RECORDS + ep」 Page10




ミネルバ 赤い竜騎士・マケドニア王女


 マケドニア奪回を果たした後も、解放軍の飛行部隊全体に対する取りまとめは続き、パオラの離脱によって赤い竜騎士の存在は最前線において重要なものとなったため、心苦しい思いではあったが国内平定を王都に残るマリアと自身の側近に委ね、ドルーアの戦線で指揮を取った。


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 戦争終結後は、国内の平定と戦後復興に奔走し、なおかつ諸国との関係に心を砕く日々を送る。

 兄のようにいかないとわかりつつも、抱え込みがちになってしまうところは、マリアやパオラ・カチュアが補ってくれているおかげでだいぶ持ち直せている。

 もっとも、赤い竜騎士の名が映えたのはミシェイルあってのことだったので、国内にはミネルバを侮る勢力が依然として存在しているが、彼方が孤立している間はそれはそういうものだと置いておくのが良さそうだろうと判断していた。

 こうしてマケドニア再建に心身を捧げているが、王位の話が出ると今のマケドニアはそうした事よりも荒れた国土を整える方が先と言って、周囲を煙に巻いた。

 本人の思惑としては、復興までが自らの仕事で、身近にいる大いなる器の人物にその先を託す積もりでいるのである。









マリア マケドニア王女


 じきに一四歳を迎える少女とは思えないくらいの牽引力で、ミネルバ不在のマケドニアを支えた。

 彼女自身にの能吏の力はなく、また必要としなかった。細かい所はその力を持っている者に託したのである。

 ――と記すと通りはいいが、人材難の状況は変わらなかったため、相当な荒技やら離れ業をもって早急かつ脇見を許さない新規分野の修得を強いられた者も多かったという。

 「人遣いが荒すぎる」と嘆く者も続出したが、これによってミネルバを尊びつつも彼女を崇拝するというささやかながらも妙な勢力が発生している。


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 自らの身の振り方としてはかなり大胆な事も考えていたようだったが、ミネルバの力になるにはマケドニアに残る方が良さそうだと決断して、アリティア妃争奪戦は未然のうちに防がれた。

 周囲の勧めから、短期間ながらカダインに留学して、自己流だったシスターとしての立ち振る舞いに若干の補正等を入れて帰国。復興に向かうマケドニアの人々の心を明るく支える日々を送る。





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