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新暗黒竜ハード5 リプレイ小話
6章 ファイアーエムブレム

(元ネタ・プレイ記録6章)





(出撃メンバー)

 マルス ロードLv4
 シーダ ペガサスナイトLv11
 ドーガ アーマーナイトLv7
 ゴードン アーチャーLv7
 リフ 僧侶Lv4
 オグマ 傭兵Lv12
 バーツ 戦士Lv9
 カシム ハンターLv9
 ジュリアン 盗賊Lv3
 レナ 僧侶Lv7
 ナバール 傭兵Lv6
 マチス ソシアルナイトLv7
 ウルフ ホースメンLv3
 ウェンデル 賢者Lv1


マップ下見段階での各人第一声。


「ファイアーすら出さずに、いきなりエルファイアーとか反則だろ……」
 Commented by Oguma
「銀の槍相手に当たらないナイトキラーぶつけるなんて、リスキーすぎてやりたくないっつーか死ねるって」
 Commented by Matis
「けど、手がないよ。ワープ1回でキルソードは割に合わないから、見逃そうかとは思ってるけど」
 Commented by Marth
「そもそもアーチャー1体倒すのに弓の人間がいちいち瀕死にならなきゃいけないのがキツすぎます」
 Commented by Kashim


 などと言っていた面々だったが、『必殺って欲しい時に意外と出てくれるのね』に助けられ、ノーリセットで一発通過。



「なんか、ずいぶん硬くなりましたよね。敵の装備が」
 盗賊退治の帰り際カシムが見上げてくるのを、マチスはそうかなと実感なさげに返す。自分の攻撃が敵に通る感覚など元々持ち合わせていないせいなのかもしれない。
 治療を受けながら本隊に戻るとマチスはマルス達に呼び寄せられ、
「1体ずつでいいから、手槍持ってアーチャーを引き寄せてくれないか。シーダじゃ無理なんだ」
と、ごく当然のように言われた。
 ここの、というよりもドルーア側の攻撃はあまりにも強い。荷が勝ちすぎる。
「……あんまし言いたくないけど、この中でダントツに運の低い俺ができるとは思えないぜ? あっちの攻撃力で必殺くらったら死んじまう」
「大丈夫、今のマチスなら必殺を受けても耐えられるよ。というか、鋼の武器で必殺受けてもまだ生きているなんて人、うちには他にいないから」
「…………」
 改めて確かめてみると、計算上ではギリギリで生き残れる。しかし、褒め言葉なのだろうが、褒め言葉として受け取りたくない。というか、痛い目に遭う事がそもそも規定内というのが嫌すぎる。
「なんで、ここまで硬くなったかなぁ……」
 マルスの臣下達やオレルアン騎士を差し置いて最前線に立っているのがそもそもおかしいのだが、今のマチスにできるのはぼやく事だけだった。



 カン、と乾いた音が玉座の間に響く。
 マリオネス相手に手槍を投げたマチスが毒づく。
「どうせ俺じゃノーダメージですよ、ちくしょう」
「まあまあ、そう言わずに。おかげで助かっているんですよ、私もカシム君も余分に経験が積めて。あなたも今のうちに槍を極めれば、攻撃力が上がるわけですし」
 ウェンデルの慰めにマチスは肩を落としていたが、一番の被害者はなすすべなく生かさず殺さずで攻撃を受け続けているマリオネスである。
 銀の槍を持つジェネラルは、自由に動き回れれば彼ほど驚異的な敵はいないというのに、悲しいかな敵将として玉座は譲れないのであった。



 リカードが鍵の手応えににやりとし、宝箱のフタを開ける。中身は10000ゴールド相当の金塊。
「いつ見てもお宝は心ときめくっすね〜♪」
「やる事がいつもと変わらねえのは幸せなんだろうよ。……いいんだか悪いんだかわからないがな」
 制圧でお疲れ様ムードに沸く玉座方面を遠くで眺めつつ、敵の攻撃にすらさらされず戦いを終えたジュリアンはひとり静かにため息をついていた。



(おしまい・おそまつさまでした)





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