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「輝き集う者達」 (BGM:GOLD RUSH -From beatmaniaIIDX) FEの二次創作「Noise messenger」のマケドニア編で活躍するであろう、あるいはさせたいと思った人物達に次々に出てきてもらおうというそれだけの文章です。Noise messenger[0]~[1]の間に書いたと記憶しています。 ・ ・ ・ このマケドニアに輝き集う―――― 「己を高みに上げるために、人を滅ぼそうとする竜と手を組むなんて受け入れる事はできない。 僕は、その正義を容れるわけにはいかないんだ」 英雄の末裔、アリティア王子マルス。 他者を滅ぼしてまで、国を栄えさせたいか。 そのために父王を殺した。この兄は。 「人で在る事を諦めたか、ミシェイル!!」 赤き戦女神、マケドニア王女ミネルバ。 アカネイアが自分達へ為した仕打ちを忘れる事などできはしない。 また、マケドニアは奴らの下で甘んじろというのか。 「其の境遇を良しとする理由がわからんな、俺には」 飛竜使いの宗主、マケドニア王ミシェイル。 天馬を駆って戦場を往く。 それは自らのためでもある。 「この槍にかけて、天馬騎士の誇りを守ります!」 白と緑の天駆ける乙女、白騎士団副長パオラ。 王の行方が知れないというのに、敵方はまだ戦おうという。 死を厭わぬ、ということか。 「最後まで戦う――か、同じやもしれぬな」 狼の称持つ聖騎士、オレルアン王弟ハーディン。 周囲の動揺をよそに、彼の上官は動じる気配がなかった。 「どのみち避けるつもりはなかろう、そういう顔をしている」 荒れうる角に喩えられる者、アリティア騎士カイン。 居場所をくれただけではない、未知に踏み込む強さを備えた魂がある。 「稀な人ですよ、どんな意味でも」 辺境の弓強者、タリスのカシム。 ノルダの話を聞き、呆れるように言った。 「光を受けて尚も立ち上がった、か。悔しいが、確かに外れている」 片目の剣魔道士、ディグ家のアイル。 逸りがちな自軍にありながら、ただひとり冷静に処する将の姿があった。 「攻める戦いで命を拾うのは将の役目だ」 草原四雄の一、オレルアン騎士ザガロ。 世界を巡る理、それは決して人が滅ぶ道ではない。 「この理、乱すわけにはいかないのです」 光の許しを持つ魔道士、ミロアの娘リンダ。 敵の中に、その人の姿はあった。懐かしく、そして待ち続けていた事を知る。 「戻るべくして、戻ってきた……そういう事なのです」 その役目は観察者、騎士ルザ。 かつて最強の名をさんざんに聞いてきた部隊が、敵として目の前にいる。 「ここまで来れた奇跡だけじゃ足りないってかよ、贅沢だ」 その在りよう、紛れなき戦人、騎術者シューグ。 かの青年は代理を立てなかった。 「自らの力か。挑もうというのだな」 空往く国の誇り在る地上聖騎士、マケドニアの将軍オーダイン。 最後までその人は敵であろうとする。 わたしの背中は押してくれたのに。 「辛き道、だからこそこの身は在るのです」 伝道の後継者、聖女レナ。 目を覚まさない「主君」に呼びかける。 「まだ未来の姿はかけらも見えていない、退場するには早すぎます」 在野の軍師にして故意に導かざる者、騎術長ボルポート。 大きな手は頭を撫でて可愛がってくれた。 大望を姉に語る姿はよく覚えている。 「その日々はもう戻らない、だからこそ……終わりにします」 猛からぬ、しかし大いなる存在、マケドニア第二王女マリア。 階段を上がってきたその姿は見知ったものでありながら、違うものだった。 白馬にうち跨る、破壊と調和が同居する魂を持つ――彼の息子。 「ようやく来たか『理想』よ」 厳しき魔道の頂点へ近づく者、バセック伯ヒューズ。 そして、最後に駆け上がる者。 「おれに剣に振るわせるなんて、趣味が悪ぃんだよ」 ――遥か未来からの言霊を操りし、無を自称する者。 |
余談 最後の人の駆け上がる場所、というのはマケドニア城に入るところの坂(階段)をイメージしていました。なので、そういう文章になっていて、相手は父親のつもりだったんですね。こういう意図しない自分への伏線というか、仕掛けを作って部分的に反映させていたというのは、遊びも侮れないなぁなんて思ったもんでした。 |