攻略本・エルファリア百科
小学館から発行されたハドソン公式ガイドブック。
発売時期は1993年1月中旬、初版発行は1993年2月10日になっています。
取り扱い説明書の広告でコロコロコミック特別編集とあったのは、
雑誌の漫画版と同じ人がオープニングコミックを描いたからだと思われます。
当時の価格は950円(本体922円)でした。全150ページ。
構成について
・プロローグ
(基本編)
・主要キャラクター紹介
・パーフェクトマニュアル
(攻略編)
・オープニングコミック
・各章の攻略
・スタッフメモ(章の合間に4回)
(アイテム編)
・基本アイテムリスト[ソード・メイル・ロッド]
・全アイテムリスト[50音順]
(CMメイキング)
・メイキング・オブ・エルファリアTVCM
・プロローグ
物語の導入文です。
この時期の小学館の攻略本は実際の風景や建物の写真を使っていて、
ここにも雲に隠れる太陽や女性の像といったものが配置されています。
・主要キャラクター紹介
16人の勇者と物語に関わる4人の人物、敵サイド6体を紹介しています。
16人に関しては、攻略本スタッフによるイラストとゲーム中のメルドグラフィックを使用、
ジョゼルら4人も攻略本スタッフによるイラスト。
敵サイドのみ公式イラストレーションが使われています。
出身地などここだけで明かされている点の多い16人のプロフィールも特筆すべきポイントです。
・パーフェクトマニュアル
ともかくシステムが普通のRPGとはかなり違うエルファリアなので、
システムナビゲートにあたるこの項に9ページ割かれています。
ゲームの流れ・ウィンドウ・マップ・メルド・バトル、
どれを取っても適当にやっていると命取りになるのがこのゲームの怖いところです。
……ウィンドウのどこが怖ろしいかって?
ステータスを一切見なくても大抵のプレイヤーはクリアできてしまうところじゃないでしょうか。
あと、紹介されていないけど、ショートカットでハーブ使いまくると、
意外と拾えなくなって苦しんだりするとか。
・オープニングコミック
運馬武男氏作画による、パインが旅立つ前の物語です。
こちらに関しては左側の漫画版カテゴリにて解説しています。
・各章の攻略ポイント
物語にある程度添いながら、ボス対策や仕掛けのあるポイント等を載せています。
ただ、1〜2ランク上の敵が潜むミミックなど、欲しい情報が欠けていたりもするので、
最低限の情報はある、という認識でいた方が良さそうです。
敵グラフィックが一部しかないのもちょっと寂しいところ。
各章最初の一枚絵や主要キャラクターの公式絵が載っているので、
絵的な見所で少し救われているかなと。
・スタッフメモ
各章攻略の合間に入っており、
イラストレーションの松下進氏、音楽担当の三枝成彰氏、
シナリオのあだちひろし氏、プログラムの桶谷正剛氏のコメントやQ&A形式のインタビューです。
ゼクとファーミアで主役を張っていた時期があった話や、
システム特許を取らなかった事の話などが入っています。
メルドシステムと似たようなシステムがFFVIIIにあるという話は聞いていますが(実物は見たことがないのです)、
そんなに似ているんでしょうかね……?
・基本アイテムリスト[ソード・メイル・ロッド]
・全アイテムリスト[50音順]
基本アイテムは数字のみの変化なので、その一覧が載っています。
他のアイテムに関しては、数値と一緒に全てイラストがついています。
4つのエレメントは、説明書にある聖地やMAP画面のリーダーが乗っている場所の模様と同じです。
各専用アイテムのイラストがあるのも嬉しいところ。
ただし、エビルメイスは存在せず(エビルブレードと間違っていたようです)、
アミュレットの運+2が欠けているのが注意点です。
・メイキング・オブ・エルファリアTVCM
92年12月に放送されたB21スペシャル出演のCM舞台裏を、モノクロで2ページ載せています。
パインやゾーラのフィギュア、
デビット伊藤氏がパインに扮している写真があります。
CMの内容はというと、
パインの背後にゾーラが迫るという場面を、
映画館らしき場所でB21スペシャルの三人が鑑賞していて、
ふと気がつくと、デビット伊藤氏がパインの扮装をしてなりきっていた――というものだったかと思います。
松下進氏による公式イラスト掲載ページのまとめ
表紙 パッケージ
巻頭見開き部分 パイン
P24 アグ・ウー、ダルカン、ヨピナス(いずれもエアブラシ)
P25 シーラル、ゾーラ、ダルカン兄弟(いずれもエアブラシ)
P26 パイン(エアブラシ)
P32 アルディス
P57 アグ・ウー、トリアス
P58 カーラモン
P75 エルル(エアブラシ)
P76 シーナ
P96 エルル
P114 ゾーラ
裏表紙 パイン(エアブラシ・P26のものに比べるとサイズ小さめ)