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トップ>同人活動記録>FE暗黒竜小説INDEX>4 ANXIOUS 同人誌版あとがき
「ANXIOUS」あとがき |
あとがき(第一版Ver) 『ANXIOUS』は“不安”の意味合いで使っています。当初、この本は番外編のような位置づけだったので、『六月模様というタイトルをつけようと思ったのですが、予想外にもこのシリーズ全体の中でも割と重要な出来事になったので、いつものように英語タイトルにし、本筋(ゲームではサイドだけど)になりました。 とはいえ、中の話にまで英語タイトルをつけようとすると筆者がオーバーヒートするので、少しだけ楽をさせてもらっています。 『飛礫ほどの布告』 不完全燃焼ですが、このシリーズはまだ続くわけで、これでいいのです。 『六月の非賛襄』 めちゃくちゃなタイトルですね。だいたい、賛襄に非をつけるのが正しいのかどうかという点からして、正確さを重視していないのがバレバレです。 マケドニア人とオレルアン人の対立。『HARD HEART(後編)』を書き終わった直後に、筆者の頭の中でオレルアン解放後の事をまとめていたら、浮かび上がってきたものです。最初はあってもおかしくないな程度だったのですが、考えていくうちにこれは取り上げないといけないだろうと思い至ったのです。もっとも、匙加減は難しいわ、主役の性格が曲がっているせいでメッセージ性が薄れるわで、まっすぐには進んでくれなかったのですが。 オレルアンのふたり、特にロシェはSFC版を見ている人には違和感たっぷりだったと思います。が、筆者はFC版のキザっぽい優男の方が際立ちそうだし、いい子すぎるのもアレかと思ったので、そちらを選んでいます。 今までのマチスは頼りなさの方が強かった気がしたので、ああいう表情を出しました。でも、何を考えているのか今イチ掴めないところは変わってません。それはそれで好きなんですが。 今回も文章にある仕掛けをしましたが、これを読んだ友人が気づかなかったのでやはりわかりづらかったかもしれません(だったら、やらなきゃよさそうなものだが、せずにはいられなかったんです……。しかも、したところで大きな意味があるかどうかというと、そうでもなかったりするんですけど)。 『太陽への願い』 今までの経過を飲み込んでないと読むのが難しい話になりました。わざわざオリキャラを作り出しているのだから、それなりの舞台は用意したいなぁ……と思いまして。かなりカッコつけになりましたが、これはもう書く側の好みです。好きなんです、カッコつけるの。なお、オーダインについて『HARD HEART』で補足していなかったので、ここで。彼はFC版21章のボスで、ゲーム内ではミシェイルの前に戦うことになります。 名前がついた理由を(かけらでも)出すのはもっと遅れると思ってましたが、結構早くなりました。 ・カット 今回の本は筆者の趣味というか、好みを前面に押し出してます。読む人よりも、書いてる奴の方が幸せ~っていう本になったような気がします。 主流とはいえない、風変わりなこのシリーズについてきてくださっている全ての読者様に感謝を捧げてこの場を閉めさせていただきたいと思います。 2002.08.07:第1稿 CD
毎度毎度のSPECIAL THANKS!! |
あとがき (第二版Ver) ゲーム中では語られないけど、この時期にはこんな事があったんじゃないかな? などという想像から今回の話は作られました。 『ANXIOUS』は“不安”の意味合いで使っています。 『飛礫ほどの布告』 このシリーズはまだ続くので、敢えて不完全燃焼で描いています。 書いていたときに常につきまとっていたのは、ミシェイルはこんな感じで本当にいいんだろうか、という事でした。スラスラ書けすぎて、逆に不安だったりしたわけです。 余談ですが、この話が本の最初に収録されている関係で、前作『HARD HEART』よりも先にこの本が在庫切れという事態になりました。わずが数ページしか出演していないというのに、ミシェイルの人気をこんな形で思い知ったというか、垣間見てしまいました。 『六月の非賛襄』 賛襄には“非”で正しいんだろうか、というタイトルでお届けした今回のメインです。 ジュリアンを出すためにこの時期の話を用意したはずだったのですが、結果はあの通りでした。登場シーンをひとつ作るので手一杯な内容になってしまったので。 その内容の方はというと、『マケドニア人とオレルアン人の対立というのは本当にありそうだよね』という事を前回の話が終わった後から考えているうちに「これはちゃんと取り上げなきゃいけないよなぁ……」と思い至って出来上がりました。匙加減が難しいというか、あるいは主役のせいか、どうにもまっすぐには走ってくれなかったのですが。 それでも、これまでの頼りなさ強めの感じだったマチスがああいう表情を出すと…………まぁあまり変わっていないかもしれませんが、何かは付加できたかと思います。何を考えているのか今イチ掴めないところは変わっていませんが(それはそれで好きですけど)、何もないわけではないですよ、と。 あとがきのページが長くなってしまったので、他の事にも細々と触れていきます。 本編ではぎっくり腰の事を若者がならないもののように扱っていますが、実際はそうではなく、若い人でも下手に腰を伸ばしてしまうとうっかりやらかしてしまうわけで、重い物を抱え持つ時などは油断禁物だったりします。でも、こんな事を自分から言うマチスは、年の割に間違った方向で落ち着いてしまっているのを自覚しているのかもしれません。 前回といい今回といい、話の核心にあまり関わらない割に登場頻度の高いドーガですが、意図して出したと言うよりは話を書いているうちに手が勝手に彼を動かしていたという方が正しいです。キャラクターとして飛びぬけて好きというわけではないのですが、彼を書くのは結構すきなのかも。 その逆で、ユニットとしても好きなのに出せないという人もいます。FC版四章に闘技場があったので、そこの絡みでカシムの話をひとつ打ち出そうと思ったのですが、この回は流れてしまいました。 レナのところで少し触れたグルニアのお爺さんの事ですが、この人は父方、つまりはマケドニアのバセック伯爵家の血筋の人として捉えています。ネット上の公式なものでは母方になっていますが、これを知ったのが書いた後だったので例によって開き直っています。この人もできれば登場させたいですね……終盤が濃厚でしょうか。 思い返すとハーディンを出す前にザガロが出張っているわけで、この辺りは何か間違っている気がしますが、原作の科白があまりない人ほど勝手に動かせて楽しいです。まぁやりすぎてしまうと、後のポジションとかに影響が出てしまうのでこれもまた良し悪しですが。 また、SFC版だけをプレーした人にはロシェのキャラクターに違和感があったかと思います。これはFC版のキザっぽいグラフィックを活かしたくてこのようになりました。いい子すぎても面白くないなぁと勝手に解釈させていただきました。このシリーズではFC晩とSFC晩の要素を混ぜ込んで形成させているので、この先こうした事が頻発しますが、ご了承願えればと思います。 前回でもそうですが、魔道関連で遊ばせてもらってます。武器や魔道書などのアイテムをいじって話の絡みに作用させるのも好きなんですよね。幸いにもこのシリーズは荒唐無稽すぎる現象が起こらないノリですが、以前書いた聖戦の小説のようにレスキューの杖がおいでおいでと招いたりするのが許されるようなルールにしてしまったらエラい事になっていた気がします。エムブレムが喋ったりしていそう……。 『太陽への願い』 今までの経過を知らない人には不親切な話になりました。 もっとも、この話単体でどうこうというよりは、シリーズ全体でひとつの繋がりになるような構成になっているのでこういう形になっています。家庭環境なんてものを設定し、オリジナルキャラクターまで出したのでそれなりの舞台は用意したいなぁ……なんて思ったりしまして。かなりカッコつけになりましたが、これはもう書く側の好みです。好きなんですよね、カッコつけるの。 ちなみに『HARD HEART』にも出てきたオーダイン将軍はFC版21章のボスで、ゲーム内ではミシェイルの前に戦うことになります。でも、マケドニアでパラディンの将軍が出てくること自体が意外ですよね。終盤のボスなのに武器が手槍なのはともかくとして。 あと、マチスの名前がついた理由(今回はかけらだけでしたが)を出すのはもっと遅くになると思っていたのですが、結構早くなりました。生まれた時のエピソードは思いついていますが、あまりにもオリジナル要素が強いので、これに関しては要望が出てきたら……という形にしたいと思います。 主流とはいえない、風変わりなこのシリーズについてきてくださっている全ての読者様に感謝を捧げてこの場を閉めさせていただきます。 2005.07.26 CD(チタン屋根)
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