トップ>同人活動記録>ELFARIA非公式ノベライズ[1] INDEX>1章 水の国カナーナ 3-3
ELFARIA [1] 3-3 * 「……なんで俺達なんだ?」 「わたし達なの?」 スンガにいたフォレスチナの騎士ふたりにかいつまんだ事情を話した反応は、どちらも同じようなものだった。 パインが『水』の力を持っていることは素直に驚いたようだったが、事が自分達に及ぶとそうはいかないらしい。 「『火』はムーラニアの象徴だろう? 俺はエルファリアの生まれだし、ジェニスはフォレスチナだ」 「それを言ったら、僕だってカナーナの生まれじゃないですよ。ともかく騙されたと思って試してくれませんか? それで駄目だったら、別の人を捜しますから」 「まぁそれはそうだが……。もっとも、それならエルルがわざわざ俺達に接触してきたのも頷けるか」 |