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雑記・2011年番外 高知行


法事のために1年ぶりの高知行。
去年は寄り道ナシだったけど、今年はいいんじゃなかろうかということで、
時間外では観光モードがかなり入りました。

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12/2


 始めは羽田空港第一ターミナル。
 有給を丸一日取れたこともあって、管理人が家族にお願いしてかなり余裕のあるスケジュールで空港入りしました。

 中央2階のル・シエールで昼食を摂り、ビーフステーキオムライスのステーキの旨さに驚かされる。
 それでいて空港ならではの価格というのは感じさせないくらいの値段設定。巷での評判はそんなでもないということは、比較的当たりを引いたということかな? まぁビーフステーキオムライスを頼んだのは母だったんですけどね。




 昼食後、内部をウロウロと。


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3階からの中央の吹き抜け。吹き抜けそのものは2階まで。
12月に入っていたので色々とキラキラ状態です。




 屋上に出て北側の展望デッキへ。
 この日がこれまたかなり寒かったんだけど、それだけに気兼ねなく撮れました。

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作業車両と飛行機との大きさの対比だけで感動する始末。




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屋上はまだ先がある模様だったので、この入り口から更に上へ。
この併記ネーミングが何とも。




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羽田空港のてっぺんというのはこういう感じ。

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鶴丸をとらえておきたくてようやく発見したら怪物くんのラッピングと一緒でした。


 JALばっかり撮ってますが、着陸の瞬間を利用してJALとANAが並んでるところとか、スカイマークの旅客機をとらえたもののかなり小さくなってしまったとか、太陽光エネルギーの説明パネルも撮っておいたとか、実は無駄に色々とやっていますがひとまず割愛。




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内部に戻って6階から吹き抜けを撮影。中央下部にあるのはクリスマスツリー。




 6階をぐるりと行ったところでオブジェと遭遇。

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メインは消火器じゃなくて、その手前のやつなんだけど正面から撮るとどうしてもこうなってしまう。
ちなみにタイトルは「虚空」。

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その「虚空」を裏から撮ったところ。この方が画像的にはマシだろうと。




 この後は色んなお店を冷やかした挙句、この時点でかなり荷物が多いのに本屋で『泥棒日記』を購入。本も他に持っていたんだけど、本との出会いはその瞬間を逃すと縁がなくなってしまいそうだったので。


 こうして第一ターミナルを満喫後、手荷物検査へ。
 が、ここで何度も足止めを食う。犯人はベルトなのかファスナーが多いコートなのか。色々やって結局は通してもらいましたが、後になってコートに入れていた鉄製のカードケースの存在に気づき、おそらくはこいつではないかと結論。PASMOもSuicaも使わないんだからしまっておけばよかったんだよなー。


 日暮れ過ぎの時間帯に飛行機は離陸。羽田→高知の場合、出発時間から15分くらい上乗せする感じ。
 色々と見えたのはこの離陸時くらいで、あとは真っ暗。直通バスの対策のために飲んでいた酔い止めはさすがに効果が切れていたような気がするけど、ひとまずこの行きの段階では帰りほどのストレスは発生せずに済みました。多少揺れはしましたが、和歌山上空で揺れるのはいつものこと、だそうで。




 高知到着後は母方の祖母の所でお世話になる。
 長時間にわたって過ごすのは10年以上なかったこともあって、歓迎されること歓迎されること。
 が、これは序の口に過ぎないのだった。







12/3

 この日が法事当日。場所は父方の実家。


 高知駅からの移動ということで、近年改築された駅舎……ではなく駅周辺の風景を撮影。

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山に靄がかかっているのをかなり間近で見られたのもこのチョイスのひとつ。
昨年末から山にも強くひかれるようになっています。


 電車といえば、下調べの段階で時刻表を見る度に虚脱感すら起こるのだけど、県庁所在地でも1時間平均2本強で成立しているっていうのが……。本当に車社会なんだよなぁ。




 2両電車が出発すると、すぐに「平均1時間2本」の理由が腑に落ちる。
 高知駅の隣駅の段階で田舎感全開。改札も切符を手渡しときている。ICカードが使えないのは半分くらい予想していたけどこういう状況だったとは……。
 だけども、車窓からの景色は良かったです。山が続いている光景はいいですね。


 電車→タクシーの移動ですったもんだが発生しつつ、父方の実家に到着。
 足のしびれと戦う法事、山の上のお墓参り、とここまではいいとしても喪服のサイズ変えを本当に検討したくなる精進落としの最中にアクシデント発生。詳細は省きますが、自分が「杖」としての役割を持っていることを忘れちゃいかんと痛感しました。


 今回はここの実家には泊まらず高知市まで戻るため、歩いて駅まで戻るか……と思ったら親戚の方が送ってくれるとのこと。


 少し待ち時間があり、本家の庭の紅葉がきれいだったというので撮らせてもらうことに。


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 12月なんだけどね……。ま、いいもの見られました。




 送ってもらうといっても帰路というほどには考えてなくて、最寄り駅までだろうと思っていたのだけど、どうやら高知駅周辺まで送ってくれるとのこと。有難いは有難いんだけど、酔い止め飲んでねぇぇぇ。
 この嫌な予感を加速させるが如く、車は蛇行必須の山道へ。帰路に際しては非常に正しい選択なんだけど、し、死ねる……。
 せめて音楽聴ければマシなんだが、ほとんど面識のない方だったので(何か言えれば酔い止め飲む方が先だしね)、頭の中でBeForUだのDDR X2選曲TOP20だのを演奏しながら1時間以上のドライブを乗り切る。


 車を見送ってから少し休み、どうにか母方の祖母宅に戻ったもののやはり気分は悪い。
 外の空気を吸いに行くと言うと、何かと祖母をお世話している知人の方がついてきてくれて、結果として近所に色々あることを教えてもらうことに。
 高知市街は観光地らしく色んなところに指示板ならぬ指示柱が立っていて、その中に「旧山内家下屋敷長屋」という文字が。高知城に行きたいとは言っていたものの、こうなったら山内家絡みの場所はできるだけおさえておきたい。
 ということで、カメラと多少のお金を握り直して旧山内家下屋敷長屋へ。


 国の有形文化財でありながら、ホテル山翠園の外壁の一部というこの長屋。山内容堂が立てさせたものだとか。
 夕方近くということもあって、外観とかその辺は後で色んなサイトを当たればどうにかなるだろうと判断し、撮影は趣味に走りました。


 二階に展示されていた様々な船のミニチュアなど。
 長屋には直接関係ないものだそうだけど、これも歴史の一環ということで展示されていました。

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四万十の渡し(右)・めおとセンバ(左)

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帆傘船(右)・細雨(左/読みは「さいう」)

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くじら舟

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細雨単独の画像

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(船名撮影逸す)

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遣明船

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遣唐使船

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常香盤。江戸時代から明治初期にかけて和船で用いられた火時計の一種。
中の溝に綿だねを詰めて一端から転嫁し、その燃焼状態で時間を計った。
主に夜間や視界のきかない時に航程を推測するのに用いた。(展示説明より)


 これでも全てではなく、ともかくその精巧さにうならされるばかり。
 ちなみにこの長屋には無料で入れます。




 一階には江戸時代の生活用品が色々と。

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 フラッシュを使うまいとした結果、結構ショボくなってしまいましたが……。




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この長屋の復刻の流れ。
他には設計図や、復刻する前の梁・釘、瓦の鋳型なども展示されていました。


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そして、丸三葉柏紋の鬼瓦。高知に入って初めてお目にかかった丸三葉柏紋でした。




 外に出ると恒例というか、観光地ならではのブツが。


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大河「功名が辻」色たっぷりの写真用看板。
両隣にデフォルメされた御両人がいるのはですね……。

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高知の偉人のひとり、やなせたかし氏(アンパンマンの作者)によるイラスト看板なのでした。




 長屋を後にして、山内神社というのがあるからと聞き、即座に行くと返答。
 さっきまで気持ち悪くてダウンしかけてたのはどこに行ったんだか。


 鬱蒼とした雰囲気のある、これぞ神社という感のある入り口をくぐり、社殿の前へ。

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灯籠にも丸三葉柏紋。




 敷地内を更に進むと土佐山内家宝物資料館が。
 神社の中にこういうものがあるって事がそもそも予想外だったんですが、もうせっかくなので入ってしまうことに。


 この時の特設展は「大名家墓所の世界」。山内家だけではなく、様々な大名家のお墓を取り上げていました。
 他の展示物も色々とあったのだけど、撮影禁止とのこと。


 受付前に戻って自分用のおみやげを購入。
 待ち時間の間に、すぐ近くのコーナーが撮影可だったのでカメラを向ける。


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右にある「一」もまた山内家の家紋のひとつ。模造刀は抜いてOKでした。

 で、左にある妙なブツ。
 兎っぽいどころではなく、兎そのものの変わり兜。  四代藩主豊昌の兜「兎耳形兜(うさぎみみなりのかぶと)」で、角があります。


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持てって言われてる気分になるのは気のせいですかね?


 ついでに、この兜にあやかったキャラクターが資料館のマスコットになっています。
 名前は「やまぴょん」。いわゆる、ゆるキャラ……なんかなぁ。
 http://www10.ocn.ne.jp/~yamauchi/yamapyon/yamapyon.html




 資料館を出るとすっかり暗くなったので、祖母宅に戻ることに。
 そのご近所にて。

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近くにNHKのある暮らし。
こっちじゃ縁ねぇなぁ……。







12/4

 カメラの充電が切れたため、この日は携帯電話で撮影。
 高知城が大本命だったんだけど、まあ仕方なし。

 今回のガイドも前日と同じ祖母の知人の方。母より少し年上だけど、そんな事を全く感じさせない人。
 この人が実に色んな事を知っていて、本職でガイドができてしまいかねないほどでした。
 今回の高知行で、直接的に最もお世話になった方。


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ファーストコンタクト。信号の左に小さく見えているのが高知城。




 堀を渡って、追手門をくぐる。
 すると、最初に見えるのは板垣退助像。
 ……間違ってはいないんだが、いいんかな。


 城中の至る所に太い筒のようなものがあったのだけど、この時期限定のライトアップの一環なのだとか。
 この時期に人呼ぶにゃ、こういう事もしなきゃいけないんだなぁとしみじみと思ったりも。




 決して低くはない石段を少し上がっていくと、山内一豊の妻と馬の像。


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本当かどうかは定かじゃないけど、このエピソードを取っ払うと困るんだろうなぁ。




 この先は敷地内をひとまず撮っていくことに。


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石垣。これだけ残っているのは珍しいのだとか。

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その赤さについつい手が動き。

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見づらいけど、手前にはここで写真を撮れとばかりの日付入りの柱。
ええ、撮りましたとも。


 本丸に入ると、早々にこんなものが。


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これをきっかけに来る人間が未だにいるのをよくわかってらっしゃる。
下は大河ドラマで実際に使われたもの。


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丸三葉柏紋。下の画像は上の方が折れてしまっているのがちょっと残念ではある。


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上部にある欄間が波の形になっており、これは「波の透彫欄間(すかしぼりらんま)」というもの。


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右の方にある三角の穴が矢狭間。三角や丸が鉄砲用、長方形が矢とのこと。


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謁見の間にある武者隠し。主の右側にあるんだけど、わかりやすいのは仕方ないのか。




 天守閣に入ると、色々展示されているんだけど、またもミニチュアの登場。好きだなぁ。


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お客さんが結構多かったのでここは2枚のみ。全体的に生活感が見えていて良かったです。


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古い時代に使われていたものと見られる鬼瓦。


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さっきのものとは違うミニチュア。お城の全体をとらえたもの。




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天守閣からの眺め。
「水」の印象が強い高知ですが、こうして見回すと「山」の存在感がかなり強いです。


 天守閣は六階層の構造なのですが、五階だけはこんな按配。

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真っ暗。普通に立てない高さでした。
近くに通訳兼ガイドさんがいたのに便乗して、四階と六階の間がこんなショボいことになっているのに気づいた次第。
何も言われなかったら素通りしてただろうな……。
忍びが隠れていた場所じゃないかとかそんな話が飛び交ってましたが、実際ってこんなもんなのか……?


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しゃちほこ。最上階からは真上なのですが、四階からだとこういう姿がとらえられます。


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天守閣の階段。段差は結構高いので、足の悪い人には相当にハードルの高い名所。
城なので、石段の段階で健脚を要求されてしまいますが。


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展示物の前の床にあった穴。
敢えて遺してるんだろうけど、コレが大きく破けたら二〜三階層は落ちるんじゃないか……?


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城の角っこにあるのが忍び返し。
右側に回ると……

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このようにびっしりと並んでいます。



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太陽を背にした天守閣の威容。


 と、内部を見終わって、高知城巡りの最後をしめくくるのはこの像。

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山内一豊像。
普通に写すと真横になってしまうので、顔の見える角度から。

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もちろん普通の角度も。

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後ろからもチャレンジ。が、逆光も災いしてこんな結果に。
もっといいカメラを持って再チャレンジしたいですね。




 高知城を後にして、市街をぶらり。
 時間に余裕があれば市街にある地球33番地(東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒)も行ってみたかったのだけど、これは次回以降ということに。


 逆の意味で名高い名所となった、はりまや橋に地下があるというので紹介してもらう。

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まずは、はりまや橋。
以前はこんなに短くなかったと思ったんだがなぁ……と思ったらその通りで、平成に入ってからこういう姿になったとのこと。


 地下に入るとここにも色々な展示物があり、古い方のはりまや橋も一部保存されていました。小学生の頃の記憶は間違っちゃいなかったなぁ。


 観光をひと通り終えて祖母宅に戻った後、どうしても押さえておきたい風景があって山内神社の入り口へ。

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赤と黄がきれいに同居した姿。
前日の段階ではかなり暗くなってしまっていたので、ここでとらえておこう、と。




 帰りがけは鏡川を横目に天神大橋方向へ歩く。

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 天神大橋の欄干も赤いから、こっちがはりまや橋だと勘違いする人は結構いそうだなぁ……。
 などと思いつつ、周囲は日曜日の昼下がり。12月らしからぬうららかさに心は和んだもんでした。


 朝方には日曜市も歩いてきて、高知にいる間の食べ物が全般的に美味しかったのでこんなに幸せでいいんかねと思ったその矢先、最大の難関が立ちはだかったのでした。




 祖母と、知人の方との別れを惜しみつつ、帰路の高知龍馬空港へ。
 空港で職場の人へのおみやげなどを買い、手荷物検査は一発でパスして油断モードで飛行機に乗り込む。
 離陸時は夕方だったので、窓から景色を堪能。東へ東へと向かうものだから、日暮れと夜の狭間を加速度的に進む場面を見て――そこから間もなくして乗り物酔い発生。内心どっかで「落ちるかも」ということを考えてしまっていたのがマイナスになり(今日び、一番安全な乗り物は飛行機だと職場の人に言われてしまいましたが)、時計を見れば逆に時間を意識してしまうと、妙な戦闘開始。
 一応手持ちの音楽は聴けているけど、どこまでやわらぐのかよくわからないまま1時間ほどのフライトは終了。

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中身はほとんど残ってなくて、上空でベコベコへこんで地上に戻ってもそのまま。
面白かったので、機内では空けずにそのまま取っといたというわけです。酔いと戦ってたんだから、少量の水くらいは飲んどけってところなんですけどね。


 今回を振り返ってみると、移動だらけだったんですよね。
 12/2 直通バス(1h) - 3hインターバル - 飛行機(1h)→タクシー(0.5h)
 12/3 電車(1h)→タクシー(0.4h) - 3hインターバル - 軽自動車(山道込み1h強)
 12/4 タクシー(0.5h)→ - 1hインターバル - 飛行機(1h)→電車(0.5h)→タクシー(0.25h)
 うん、乗り物酔いの人間は死ねる。
 だけど、2日目のおかげでタクシーが全く苦にならなかったのはプラスか。

 来年の三周忌までは顔を出さないとなぁというところなので、多分来年も、なんでしょう。
 まぁ今回は観光しまくったからどうと言える筋合いでもないんですけどね。


 余談ながら、12/4に撮った携帯電話の画像は93枚。こっちも充電器持ってきてないのに、乱写しすぎだろう……。

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