1月3日(月)
18周年記念日でつらつら続けるエルファリアに対するひとりごと。何かが出てくりゃ儲けものだけど、どうだろうなぁ。
---18th、ここまで---
No.9
当初、18周年記念として考えていたもうひとつのネタに「Sixteen is one circle」(文法これで合ってるんかな)というタイトルのSSがありました。でも16人分書くとなると、やっぱり形成難しいよねぇ。
看板クラスの容姿持ちながら風のパーティの謎を増やす要素に落ち着いたトリアス、
グリフの王子で僧侶なのに何かと好戦的な要素に恵まれたパピ、
唯一のはっきりとしたアウトロー出身の義賊ワイル、
ある意味このゲームを体現する風そのものであるシーナ、
強すぎるサンダーだけで容姿の珍妙さを黙らせるガウド、
強さとはこういうものだという色を残すゼク、
力強い前衛として何ら遜色ない女戦士のイラナ、
酒好き僧侶と容姿でトンデモ設定だけど落ち着いて見ると一番指揮官らしいカーラモン、
火の拠り所なくファイアーを問題なく扱うアーバルス、
水の巫女という正反対の立場から火の支え手となったファーミア、
自分の信じるものに対してまっすぐ進む女騎士ジェニス、
傷つきながらも戦いを諦めない道を取るアルディス、
控えめに佇みながらも最初からパインと並び立つジーン、
悲しみのテーマに抗い続けるラゼル、
奇矯な格好の中に保護者の役割を果たすウッパラー、
あらゆるものの災禍を前にしても前を向き続けるパイン。
今までありがとう、これからもよろしく――と言えるといいな。
No.8
ゲームの1周前以前の16人に思いを馳せる言葉から、世界というか、個人的に扱っている「時軸」の話になりました。
*
信じよう、奇跡を。
たった9日、一の砦、二の町、六の村を解放し――そして、儀式を阻止することを。
何度、魔王の儀式を終えたこの将軍に挑んだだろう。
16人の死は何度訪れただろう。
たった一度の打開を得るのに、世界は何回壊れたのだろうか。
時の螺旋を描くために風の王妃はラの泉に身を投げ、その魔力を解き放ち彼女の息子を迎えに行く度に、過去何度となく同じようにして身を投げた自分を垣間見た。
これは永遠に繰り返されるのか。これが自分達にできる全てなのか。
螺旋の時軸を遥か上方に見上げ、更にその上方から自分達と、その下――古い時の一点へ伸びる線が伸びている。
かつて、生き残っていた時軸のほとんどが二分の一の数になった。ある代のエルフの王によって。
本来そのひとつひとつが伸び上がっているはずの時軸を全体的に俯瞰すると、ひどく奇妙なものになっている。
それを「是」とするか「非」とするか。
結果として、破壊を望む者も、生み出すものも「非」を選ぶことになる。
だが、このねじくれた世界もまた彼らが元から生きてきた世界なのではないだろうか。
――本当に、その存在は「非」として一度消滅しなければならないものだったのだろうか。
-No.8 end-
---PM10:55締切---
No.7
ごく短いお話・3章終了間際。
*
パインはボアの郊外に出て、横たわっていた。
枯れた大地に身を委ねると、かろうじて青く見える空や何事もなく吹いている風ですらも、嘆きを発しているように感じる。
世界は壊れ行こうとしている。
この世界を救うには、根源の十五年前からやり直すしかない。
つまり、今いるこの世界は「なかったこと」になってしまう。
この戦いがあったからこそ、共闘している人達との出会いはあった。
それも「なかった方が良いこと」なのだろう。
世界の存亡の前に、感傷など安いものだった。
――かなしいね。
何が、というのでもなく、おそらくはこの、全てが。
-No.7 end-
※状況にツッコミ入れられると負けます。
---PM03:10締切---
No.6
「魔物」
Iのオープニングによると、魔物はラが乱れることで増えるという(書「魔法戦争」)。
ラが安定していれば自然モンスターくらいしかいない世界になるのだろうか。
IIと結びつけるとゼロになるってことはないだろうし。でも、その増加がラの不安定さを物語るのに「土」を司るってどうなんだろうな……。もっとも、この場合のラの不安定さってのは人間基準だよなと思い返したりも。
魔物に対するセリフは4章エルファスでもあって、侵略してきた魔物達は伝説の古代魔法で作られた、という。封印された魔法書にそのやりかたが書いてあった、と。
で、IIの魔物製造の書を引っ張り出すと、ラの乱れによって魔物が作られるという記述が直接見えることはない。ラの4つの組み合わせ次第、とある。
造り方は一通りじゃないと思えばいいのか……?
No.5
「ラについて」
よくよく見直してみると、「ラの力」とは呼ぶけど「水のラ」とか「火のラ」という言い方はあまりされていない。例外は2章プラムの司祭が「ミズのラのしゅくふくをうけたひとなら〜」と言っている程度と記憶している。神殿の人だから間違っていることを言っているとも思いたくないけど、どうも「ラ」そのものには属性がくっつかない印象がある。
聖地のしるしを外すとその土地のラが乱れるわけで、だからといってその土地のラに直接属性がついているわけでもなさそうでね。聖地を戻さないとメルドがしづらいとか(逆に難易度上げてる気がするけど)、自然災害で道が塞がっているとか、その辺が加わっても良かったのかもしれず。
“ラとは命を育む力、生命と魔力の源”
オープニングでさんざん言ってくれるわけだけど、漠然としてるよなぁ……。
No.4
「メルド」
メルドという技術はゲーム内だと実に簡単にやってのけるけど、じゃあ実際にはどうやって行っているのかという話になると、実はこれも魔法クラスの事をやってるんじゃないか、と。
説明書の抜粋を見る限り、メルドは「アイテムをラの力を使って武器に繰り込む技術」らしい。ラの力をそうホイホイ使えるものにしちゃってる時点で特記事項なんだけど、その凄さってのは特別扱いされてなくて、どっちかというと属性の力を受けた事の方がクローズアップされてる。
まぁそれで回ってるのがこのゲームなのだけどね。説明不足の点はメルドコマンド呼び出したりする中で触って覚えろみたいなノリだし。
---AM03:15締切---
No.3
個人的にエルファリアって何が楽しいのって訊かれたら、まずはアルディスの存在があって、そこから世界を探ってみたら底が知れなくて探すのもいじり回すのもやめられない止まらない。IもIIも全部混ぜてやってみたら、居心地良すぎてしまったという話。
ゲームの方は……あれも数字との戦闘が楽しいんですよね。RPGの顔をしたADVという評価を見るけど、あれがADVだというのはあまりにも幅狭く遊んでねーかと思うのですよ。とはいえ、ゲームをしゃぶりきれているかというとわたしもまだまだですが。
No.2
去年のエイプリルフールにエルファリアで「魔王」というものを掲載するつもりでした。エルザードではなくアルディスを題材にして。ただ、これが書ききれなかった。
これは13年以上前に書いたものを下敷きにしていて、いかんせん年数が経ちすぎた状態でまともに考えると形にならないから書けなかったらしいんですね。
そりゃアルディスは魔王にならないもんなぁ、普通にやったら。
その昔のやつは「異軸」と呼んでいるんだけど、どうしてあんなに突っ走ったものを書けたのかは謎でしかなかったりします。
もちろん楽しいは楽しいんだけどね。読んでて。でも、倫理的な意味で人に見せられないポイントがドーンとあるわけで。
だいたい、書くものがこうと思うものと決してイコールじゃないというのも非常に厄介。
書いている時にその書いている奴が別人格ぽくなるのはどうしたものか。
No.1
色々と思い悩んだ結果、今考えるアルディス像というのをやってみようとしたら、こんな形の文章が上がってきた。
*
「赤」。それが俺の身を覆うようになったのはいつからの事だったのか。
「火の力をあなたから感じます」
そう言われても実感はなかった。俺はただ戦う者であるだけで、ラを作用させる勇者と言われても一度敗者となった人間にその名はあたわないとすら思ったものだった。
実際、戦いにおいて俺が苦しむ機会は多かった。水、土、風、各々を率いる彼らも苦しい時期はあったが、どうも俺は常にうまくいかない戦いを演じていたように思う。彼らもまた、それを否定しない。
だが、それは俺が担うべき相手は誰もが苦しい思いをするから、敢えて俺に当てられているという解釈を与えてくれた者もいた。
……それが、本当かどうかはわからない。意外とそうでもないとも思うが、それでうまく回っているのならそのままでいるしかないのだろう。
四素の一、「火」の力を持ちながらも俺はこの程度でしかない。
どうして俺だったのか、もっと力を活かして負える者はいたのではないか。
そんな疑問を抱いたことは幾度もあった。
火の聖地はそんなことに応えはしなかったし、期待するものではなかったけれども。
この世界、いや時軸はたったひとつの結果でしかない。
やがて、全ての時軸をやり直そうとする道に伸びる元となりはすれども、遡っていけばここまで来るのが叶わなかった時軸が群れを成しているのがわかる。
そして、それらを観察してみると時軸は螺旋のように繋がっているのがわかる。それ以前は独立した時軸だったものだ。
話を戻そう。
こちらの、先のないものが君達のいた時軸。そこからわずかな数の人間達だけが別の時軸に繋がった。だがそれは元の時軸の過去などではない。そんな移動は何があっても不可能であるようにできている。
世界を――時軸のエネルギーを使い切るという罪はそれほどに大きいのだ。
次善策として、別の時軸からその大罪を防ぐ者達を呼び寄せるという手立てを編み出したが、大罪の元がラの乱れから生じたために、ラの4つの力を正常に司る事に重点が置かれた。それでいて、戦の前面に立てるようになる者達を見極める必要があった。
水も、土も、風も比較的素直に収まった方だろう。
さて、火はどうだったか。
君も疑問を抱いているように、最初はかなりせめぎあっていた。
それでも、もう負える者が他にいない状況になっている。この力が危険だとわかっていながらもその身に落ち着けざるを得なかった。
……選ばれた理由、それは決して「火」の荒れ狂う力に燃やし尽くされない魂そのものにある。そう思ってほしい。
我らを司るものでもある「火」の中にある者が、かつて大罪を犯した。
故に「火」はその力を抑えることができる者に落ち着けることを求められる。
汝の先に延びる器もまた、「火」に似つかわしくありながらも最後の刃を決して持ち得ない理由を得心している。
完全なる破壊を求めた我の不始末が汝等に巡り巡ってきたことは、詫びねばならぬ。
(「史実」)
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