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CD・エルファリア組曲


ファンハウスから発売されたCDです。全て三枝成彰氏が作曲。
編曲・指揮:森岡賢一郎氏、演奏:シエナ・ウインド・オーケストラによる「エルファリア組曲」と
鈴木大氏、徳永暁人氏によってプログラミングされたシンセサイザー音源「エルファリア オリジナル音源」の
二部構成になっています。当時の定価は3000円でした。


エルファリア組曲ジャケット エルファリア組曲裏面
ジャケットと裏面。
表面の赤文字は上段が“SHIGEAKI SAEGUSA ELFARIA SUITE"
下段が"KENICHIRO MORIOKA CONDUCTS SIÈNA WIND ORCHESTRA"とあります。
裏面は曲目と1章冒頭の一枚絵です。

エルファリア組曲:帯 エルファリア組曲:盤
帯とCDの盤面。
帯(主な文面を右から):
《表》三枝成彰「エルファリア組曲」
スーパーファミコン「エルファリア」より
三枝成彰が手掛けた初のゲームミュージック「エルファリア」を、日本が代表する
若手プロ・シンフォニクバンド、シエナ・ウインド・オーケストラが大迫力で演奏。
ゲーム・オリジナル・シンセサイザー音源も収録
編曲・指揮/森岡賢一郎 演奏/シエナ・ウインド・オーケストラ
《背》三枝成彰|エルファリア組曲 シエナ・ウインド・オーケストラ
《裏》[シエナ・ウインド・オーケストラ]
シエナ・ウインド・オーケストラは二十代の新進気鋭の
ミュージシャンによって組織されたプロ・バンドです。
圧倒的なブラスの迫力で三枝成彰の音楽をシンフォニッ
クに演奏しています。





・曲目・

I エルファリア組曲

1.プロローグ
2.水の国カナーナ  水の国カナーナ〜妖精の歌「哀愁」〜市場〜水の国カナーナ
3.土の国フォレスチナ 土の国フォレスチナ〜暗雲〜戦闘〜土の国フォレスチナ
4.風の国エルファリア 風の国エルファリア〜エルルの歌〜風の国エルファリア
5.エピローグ ゾーラのテーマ〜ゾーラ戦闘曲〜エピローグ


II エルファリア オリジナル音源

6.妖精の歌「エルルの歌」
7.オープニング
8.妖精の歌「哀愁」
9.ゾーラのテーマ
10.水の国カナーナ
11.土の国フォレスチナ
12.風の国エルファリア
13.暗雲
14.戦闘
15.市場
16.大いなる自然
17.洞窟
18.過去のエルファリア
19.来たるべき嵐
20.子ボス戦闘曲
21.章ボス戦闘曲
22.絢爛
23.再び現在のエルファリア
24.ゾーラ戦闘曲
25.エンディング





「I エルファリア組曲」の曲目について

*1.プロローグ以外は複数曲のメドレーになっています。オーケストラ演奏。

1.プロローグ(3:20)

2.水の国カナーナ(6:04)
 〜1:43 水の国カナーナ
 〜3:34 エルフの歌「哀愁」
 〜4:42 市場
 〜5:58 水の国カナーナ

3.土の国フォレスチナ(5:31)
 〜1:21 土の国フォレスチナ
 〜2:18 暗雲
 〜3:53 戦闘
 〜5:24 土の国フォレスチナ

4.風の国エルファリア(5:07)
 〜1:25 風の国エルファリア
 〜4:18 エルルの歌
 〜5:00 風の国エルファリア

5.エピローグ(5:17)
 〜0:56 ゾーラのテーマ
 〜2:26 ゾーラ戦闘曲
 〜5:06 エピローグ



「II オリジナル音源」の曲目について

*各曲についての説明です。音源はシンセサイザー。

6.妖精の歌「エルルの歌」(1:48)
 冒頭のエルルとエルフの長老とのシーンなどで流れる曲。

7.オープニング(1:47)
 曲タイトル通り、1章開始直前に流れるオープニング曲。

8.妖精の歌「哀愁」(0:47)
 エルルやゾーラ、ラストにはパインも歌う「エルフの歌」。
 歌詞はありますが、ゲーム中同様のインスト曲。

9.ゾーラのテーマ(1:13)
 ゾーラが登場する時に流れる曲。
 最後の対決の際には流れません。

10.水の国カナーナ(0:59)
 1章「水の国カナーナ」フィールドマップ曲。

11.土の国フォレスチナ(1:21)
 2章「土の国フォレスチナ」フィールドマップ曲。

12.風の国エルファリア(1:50)
 3章「ムーラニア帝国」フィールドマップ曲。
 4章と5章はこの曲のアレンジ違い。

13.暗雲(1:01)
 村や町の解放前の曲。

14.戦闘(1:49)
 通常戦闘曲。スタート画面の曲でもある。

15.市場(0:54)
 解放後の村や町の曲。

16.大いなる自然(1:15)
 自然ポイント野外曲。

17.洞窟(1:21)
 自然ポイント洞窟内の曲。

18.過去のエルファリア(1:03)
 4章「おもいでの国」フィールド曲。

19.来たるべき嵐(1:18)
 砦・城・寺院の解放前の曲。

20.子ボス戦闘曲(1:10)
 章の最後以外で戦うボスとの曲。
 ダジオン兄弟もこの曲。

21.章ボス戦闘曲(0:58)
 ヨピナス、アグ・ウー、ダルカン、シーラルとの戦闘曲。

22.絢爛(1:20)
 砦・城・寺院の解放後の曲。

23.再び現在のエルファリア(1:06)
 5章「エルファリア再び」フィールド曲。

24.ゾーラ戦闘曲(1:17)
 ゾーラとの戦闘曲。

25.エンディング(4:07)
 エンディング曲。






曲についての補足

まず、オリジナル音源とありますが、シンセサイザーによって演奏されています。
つまりSFCの音源ではないということです
(全くの別物とかでもないので、オリジナル音源の名は間違っていません)。
*最初の掲載で「サントラではない」と書きましたが、これは少し乱暴に思えたので訂正します。

そして、全滅曲とスタッフロール(サーカス)曲が収録されていません。
全滅曲はスーパーファミコンマガジンの付録に収録されていますが、
後者はどのCDにも入っていません。
SFC音源でなくシンセサイザーになったのは、
制限のきついゲーム機の音ではなく、納得のいく表現をしたいという作曲サイドの意向かと思われます。





ライナーノーツ

-表紙
-曲目
-パインの公式イラストとタイトルロゴ(背景黒一色)
-ハドソンのディレクター・小崎整氏によるゲームと音楽の説明と苦心した表現の話(2ページ)
-作曲の三枝氏とオーケストラアレンジ・指揮の森岡氏のプロフィール
-レコーディングに参加したシエナ・ウインド・オーケストラのメンバー紹介
-裏表紙(パッケージ)


・小崎氏の文章より音楽部分について抜粋
タイトルの「ELFARIA」とは物語に登場する国の名前のみならず、
ELF(エルフ=妖精)とARIA(アリア=歌曲)の文字が示す通り「エルフの歌」と言う意味を持っています。
物語の核を握る少女エルルの登場するシーンに流れる、どこか寂しげで郷愁を誘う曲。
それが「エルフの歌」なのです。この歌は物語世界から滅び行く種族エルフに対する鎮魂歌でもあります。



・オーケストラ参加のシエナ・ウインド・オーケストラのメンバー紹介(敬称略)、収録日

SIÈNA WIND ORCHESTRA Recordhing Members

Piccolo 岡本 謙
Flutes 武井理恵 中村 恵
Oboe & English Horn 宮城莞爾
E♭ Clarinet 遠藤文江
1st Clarinets 原山佐保子 大浦綾子 風呂内美佐
2nd Clarinets 田中あゆみ 佐藤路世 糸井祐美子
3rd Clarinets 松元 香 岩田直樹 谷口玄徳
Bass Clarinet 小林 聡
Fagotto 草光希世子
Alto Saxophones 新井靖志 工藤俊一
Tenor Saxophone 小野幸子
Baritone Saxophone 大津立史
Horns 深沢奈美 瀬在正生 白谷 隆 馬場浩司
Trumpets 杉本充尾 田村恵美 工藤正和 小林好夫
Trombones 大内邦靖 郡恭一郎 青木治夫
Euphoniums 中村睦郎 深石宗太郎
Tubas 山岸明彦 堤 拓幸
Percussions 高田 亮 平子久江 荻原松美 津木紀一 中村祐子 室本亜弥子
String Basses 竹内洋伸 望月宏起
Harp 徳永泰子
Piano & Celesta 吉田弥生
Drums 小倉一芳
Electric Bass 和田弘志

1993年1月10日・光が丘IMAホール録音


*補足

(1)
この記事を作った2010年1月現在でも、この録音に参加された
原山佐保子氏、大津立史氏、山岸明彦氏、平子久江氏、荻原松美氏が(中村恵氏も?)
シエナ・ウインド・オーケストラに所属しています。
http://sienawind.com/member/

(2)
テューバを担当された堤拓幸氏がこの「エルファリア組曲」についてコメントしています
(シエナ・ウインド・オーケストラの専属ではなく助っ人で来られていたようです)
http://www001.upp.so-net.ne.jp/tsutsumian/profile/data/index.html
曰く、ゲームをやらないせいで状況がわからず、演奏もやっつけ仕事のような適当な感じがして
あまりオススメできないのだとか。当事者なのに容赦ない……。
なお、この頃のシエナ・ウインド・オーケストラではヤマハの楽器を使わなければならなかった模様。



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