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ザールブルグの錬金術士2 エリーのアトリエ イベント会話集
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INDEX
210 ノルディスの考え
211 親友の名は
212 ホムンクルス(1)
213 ホムンクルス(2)
214 伝説の怪盗(1)
215 伝説の怪盗(2)
216 伝説の怪盗(3)
217 伝説の怪盗(4)
218 偽りの恋仲(1)
219 偽りの恋仲(2)
220 山の向こうの指輪
221 アイゼルの誕生日
222 まごころの薬びん(1)
223 まごころの薬びん(2)
224 アイゼルの告白
225 さようなら、私の恋(1)
226 さようなら、私の恋(2)
227 聖騎士の理由
228 わき上がる自信
229 勝利の兆し
230 小悪魔エルフィール(1)
231 小悪魔エルフィール(2)
232 聖騎士の決着


233 戦いの末(1)
234 戦いの末(2)
235 戦いの末(3)
236 月の魔力(1)
237 月の魔力(2)
238 騎士のたしなみ
239 探しものは何ですか
240 再会(1)
241 再会(2)
242 黄昏の彼方に
243 騎士の悩みごと(1)
244 騎士の悩みごと(2)
245 騎士の悩みごと(3)
246 騎士の悩みごと(4)
247 ディオの出した条件(1)
248 ディオの出した条件(2)
249 俺の力はこんなものか
250 あやしいふたり
251 それぞれの旅立ち
252 クライス・キュール
253 秀才の疑問
254 ルイーゼの気持ち
255 マルローネの気持ち(1)
256 マルローネの気持ち(2)
257 武器屋の親父の気持ち






210 ノルディスの考え

 ノルディス  「やあ…エリー…。
 エルフィール 「こんにちは、ノルディス。
 ノルディス  「ちょうどよかった。ちょっと僕の話を聞いてほしいんだ…。
 エルフィール 「…どうしたの?何か元気ないみたいだけど…。
 ノルディス  「うん、実は…つい先日アイゼルと錬金術の話をしていてね…いろいろな意見があるんだなって…。
                  アイゼルは錬金術の発展のためならいかなる手段をも使うべきだって言ってるんだ。例えそれが武器となっても…。 
                  錬金術の発展には、確かにそういった面もあるし、犠牲があって成り立つとこもある。でも…それって違うと思うんだ。
                  僕は錬金術は人を幸せにする学問だと思ってる。だから、多少遠回りでも平和に地道にやっていこうと思うんだよ。
                  …ねえ、エリーはどう思う?どっちがより正しいと思う?

   →『アイゼルのほう』
 ノルディス  「そう…か。僕の考えが浅はかだったのかもしれないね。ごめん、変なこと聞いてしまって。それじゃ…。
 エルフィール 「…………。

   →『ノルディスのほう』
 ノルディス  「やっぱりエリーもそう思う?よかった!僕だけ変な考えを持っているんじゃないかって、ちょっと心配だったんだ。
                  今回はありがとう。それじゃ。





211 親友の名は

 ルイーゼ   「……どう?少しはここの生活に慣れたかしら?
 エルフィール 「はい。…まだちょっと分からないこともありますけど…。
 ルイーゼ   「そう、それはよかったわ。…気楽に話せるお友達も出来たかしら?
 エルフィール (友達かぁ…)

   →『ノルディス』
 エルフィール 「はい、とっても優しい人なんですよ。勉強も見てくれたりするんです。
 ルイーゼ   「そう…よかったわね。お友達は生涯の宝だから、大切にしないとね。
 エルフィール 「そうですね。

   →『アイゼル』
 エルフィール 「はい、ちょっと気が強い人でとっつきにくいところもあるけど…。きっといい友達になれると思うんです。
 ルイーゼ   「そう…よかったわね。お友達は生涯の宝だから、大切にしないとね。
 エルフィール 「そうですね。

   →『…………』
 ルイーゼ   「…………。
 エルフィール 「…………。
 ルイーゼ   「……ごめんなさい。
 エルフィール 「……いえ、いいんです…。





212 ホムンクルス(1)

 アイゼル   「こんにちは。ねえ、あなた最近、妖精を使いだしたんですってね。今日はどれくらい役に立つのかを見に来たんだけど…。
                  ふうん。こんなものなのかしら?……全然ダメね。これでは話にならないわね。
 エルフィール (帰っちゃった。何しに来たんだろ?)





213 ホムンクルス(2)

 ヘルミーナ  「アイゼルから聞いたわ。妖精を雇ってるんですってね。…こんなみみっちいの本当に役に立つのかしら?
 エルフィール 「…今のところ私は取り立てて不満はないですけど…。強いて言うならお金がかかるくらいでしょうか…。
 ヘルミーナ  「何だったら、もっと役に立つのを紹介するわよ。しかもお金のかからないヤツ。
  エルフィール (どうもこの人の言うことって怪しいのが多いからなぁ…)
 ヘルミーナ  「どんなものかというのを簡単に説明すると、生命のない物に命を吹き込む秘術を使うのよ。
 エルフィール 「は、はあ。
 ヘルミーナ  「それにより命を吹き込まれた物が、勝手に仕事をこなしてくれるというわけ。命を吹き込むのは…日用雑貨が便利よ。
 エルフィール 「は、はあ。
 ヘルミーナ  「ちなみにアイゼルは今、私の薦めで作ったホムンクルスを妖精代わりに使っているわ。
 ヘルミーナ  「……あんまり乗り気ではなさそうね。
 エルフィール 「なんて言うか、便利そうな気はするんですけども…どうも……。
 ヘルミーナ  「まあいいわ。気が向いたらアイゼルにでも教えてもらいなさい。作ってみると結構楽しいわよ。
 エルフィール (た、楽しいって…。でも、そういう秘術っていうのも錬金術の中にあるんだなあ)





214 伝説の怪盗(1)

 エルフィール (あれ?何だか慌ただしいけど…どうしたんだろう?)
 ノルディス  「大変だよ、エリー!アカデミーに泥棒が入ったらしくて、色々と物がなくなってるらしいんだ!
 エルフィール 「泥棒?なんでアカデミーに?
 アイゼル   「相変わらず鈍くさいわね。分からないのかしら?アカデミーには爆弾の材料になるような物がたくさんあるってことが。
  ノルディス  「それだけじゃないよ。毒とかもあるし魔力を秘めた物もある。悪用されてはいけない物がたくさんあるんだ。
 エルフィール 「それってよくないじゃない!
 イングリド  「ええ、困ったものね。
 エルフィール 「イングリド先生。
 イングリド  「確かに悪用されては困るものがありますけど、今回はそのような物を取られた形跡はありませんでした。
                  しかし、誰かが入り込んで物を持っていったことは事実。何とかしないといけませんね。

(イベント後の変化セリフ)

 1ルイーゼ  「アカデミーに来て初めてです。泥棒が入るなんて…。

 2ノルディス 「事件が起こってから色々と聞いてまわってるんだけど…それらしい人を目撃したっていう人はいないみたいだね。

 3アイゼル  「もう、アカデミー内で物がなくなったら疑われるのは寮にいる私達じゃない!勘弁してほしいわ!

 4ヘルミーナ 「アカデミーに泥棒が入ったって、別に私の物がなくなったわけじゃないから関係ないわ。





215 伝説の怪盗(2)

 アイゼル   「それにしても泥棒なんてまだいるのね。昔、私の家にも入られたことがあるけど。デア・ヒメルっていう怪盗。
 エルフィール 「デア・ヒメル?
 アイゼル   「そう、一時期ザールブルグを騒がせた女怪盗よ。空を飛ぶように身軽な動きで、お金持ちの家ばかり狙っていたみたい。
                  でもしばらくしたら名前を聞かなくなったわ。それに盗んだ物を全部もとの場所に返したらしいわ。
 エルフィール 「何で?
 アイゼル   「さあ、ただ単にデア・ヒメルに憧れた人が遊びでやってて、飽きちゃったんじゃないの?
 エルフィール 「憧れてって、他にもデア・ヒメルがいたの?
 アイゼル   「デア・ヒメルはもっとずっと昔、高価な物を盗むだけ盗んでとうとう誰にも捕まらなかった伝説の怪盗よ。
                  本物のデア・ヒメルはそれほど身軽じゃなかったらしいけど、代わりに魔力を持った装備を身につけていたそうよ。
                  …そういえば、デア・ヒメルが使っていた装備が発見されて、それをまねた物があるっていうのをどこかで見たわ。
 エルフィール 「物騒な話だね……。






216 伝説の怪盗(3)

 アイゼル   「あなた今日の夜は当然ヒマよね。ちょっとアカデミーの中を見回るから付き合わないかしら?
 エルフィール 「え?夜?
 アイゼル   「そう、夜。泥棒が入る時間っていったら夜に決まってるじゃない。それじゃあ、待ってるわよ。
   ↓
 エルフィール 「ふああ、眠いなあ…。突然夜に来いなんて言うんだもん。アイゼルったら強引だよ…。
 アイゼル   「遅かったわね。もしかしたら来ないのかと思ったわ。ノルディスも連れてきたわよ。
 ノルディス  「やあ、エリー。こんばんわ。犯人が見つかるといいね。

 アカデミーを探索し初めてまもなく……

 エルフィール 「…何も異常はないみたいだね。
 ノルディス  「しっ!何かいるみたいだ。
 エルフィール 「あ!逃げた!
 アイゼル   「待ちなさい!
 ノルディス  「あれ?立ち止まったみたいだ…。
 アイゼル   「待ちなさいって言って待つなんて随分と余裕ね!逃がさないわよ…って、あれ?これって私のホムンクルスじゃない。
 エルフィール 「ホムンクルス?
 アイゼル   「あ、こら、待ちなさい!待ちなさいって言ってるでしょ…。
 エルフィール 「…行っちゃった。でも何でアイゼルのホムンクルスがこんなところに…。まさか…。
 ノルディス  「うん、多分犯人はあのホムンクルスだろうね。アイゼルが採取作業でも頼んでいたんだろうけど…。
 エルフィール 「何かの手違いでアカデミーの物を物色していた…。
 ノルディス  「エリー。この事はみんなには黙っていよう。





217 伝説の怪盗(4)

 エルフィール 「……泥棒の犯人が近所のノラネコってことになってるみたいだね。
 ノルディス  「…うん、実はアイゼルがあの後、校長先生に謝りに行ったらしくて…それに免じて今回は穏便に…ということらしい。
                  エリー、今回のことはくれぐれも他の人には……。
 エルフィール 「う、うん、分かってる。

 ルイーゼ   「アカデミーの物がなくなった事件だけど近所のノラネコがイタズラをしてたって話みたいね。

 アイゼル   「ホムンクルスのことなら、大丈夫、別に気にしてないわ。さすがにちょっと驚いたけど…。
 エルフィール 「気にしてないならいいんだけど…元気出してね。
 アイゼル   「あなたに言われなくても大丈夫よ。気にする必要なんてないわ。





218 偽りの恋仲(1)

 オヤジ    「いやぁ、今日は機嫌がいいぜ!引き出しの整理をしてたらな、若き日の甘くせつない思いでがどっさりでてきてよ。
 エルフィール 「へえ!おじさんにもそんな時があったんですね!
 オヤジ    「バカやろう!当たり前じゃねえか!それにな、俺は若い頃は女の子にはモテモテだったんだぜ!
 エルフィール 「ぷっ…ほ、本当に!?
 オヤジ    「おい、笑うことはねえだろう!…そこまでバカにするなら、あんた両思い男の一人や二人はいるんだろうなぁ!ええ?
 エルフィール 「う…。そ、それは…。

   →『も、もちろん!』
 オヤジ    「そうか!んじゃ、近いうちに紹介してくれよな。どんな美少年を連れてくるか楽しみに待ってるぜ!

   →『いないけど…』
 オヤジ    「何だ、いねえのか。自分のことを棚に上げて置いて、よくそこまで言えたねぇあんた。ええ?
 エルフィール 「…………。





218 偽りの恋仲(2)
 ノルディス  「やあ、エリー。調子はどう?近くを通りかかったから寄ってみたんだけど…。
 エルフィール 「あ、ノルディス…。
 ノルディス  「……何か元気ないね。どうしたの?

   →『実は武器屋で…』

 …………

 ノルディス  「なるほどね。確かにあのおじさんからは想像出来ないね。
 エルフィール 「それでね、いろいろあって、ボーイフレンドを連れていかないといけなくなっちゃったんだけど…相手がいなくて…。
 ノルディス  「…………。
         あ、あの、エリー…よければその役、僕がやろうか?い、いや、君がよければの話だけど…。
 エルフィール 「え!?本当に?あ、ありがとう…じゃあお願いするね。
   ↓
 オヤジ    「いらっしゃい!あっ!…ま、まさか…。
 エルフィール 「どう?ちゃんといるでしょ。ウソじゃなかったでしょ?エヘヘ…。
 オヤジ    「…………。
 エルフィール 「ど、どうしたんですか?
 オヤジ    「いや、何でもねえよ。青春しているなぁと思っただけさ。俺もそんな経験したかったぜ…。
 エルフィール 「なあんだ、おじさんもウソだったんだ。
 オヤジ    「おじさんも…?
 エルフィール 「あっ…いえ、何でもないです。それじゃさよなら!

   →『なんでもないよ』
 ノルディス  「そうかい?気のせいかな?…あまり無理はしないようにね。
 エルフィール 「うん、ありがとう。





220 山の向こうの指輪

 ある早朝のこと……。

 エルフィール 「はーい、開いてます〜。
 ノルディス  「やあ、エリー。おはよう。朝早くにごめん。
 エルフィール 「あれ、ノルディス。こんな朝早くにどうしたの?
 ノルディス  「今日は君に見せたいものがあるんだ。一緒に来てくれるよね?
 エルフィール 「え!?…うん。
   ↓
 エルフィール 「ノルディス、どこへ行くの?
 ノルディス  「街の城壁の上だよ。今日の朝日をどうしても見せたくてね。
 エルフィール 「朝日?え、だって今日は日食だから、朝日は出ないんだよ。
 ノルディス  「あはは、エリー早起き苦手なの?今日の朝日が一番きれいなんだよ。…そろそろ朝日が昇るよ!急ごう!
   ↓
 エルフィール 「わあ…きれい……。
 ノルディス  「エリーにね、これを見せたいってずっと思ってたんだよ。……誕生日おめでとう。
 エルフィール 「ノルディス…ありがとう。





221 アイゼルの誕生日

 アイゼル   「…ところで今日は私のバースディなの。あなたのお願いを聞いてあげるんだから私も何かお願いしてもいいわよね?
                  私、戦いとかそういう野蛮なことはしたくないの。顔に傷でも付けられたら困るもの。
                  だから、私の身体を守ってくれるお守りがあると嬉しいわね。
 エルフィール 「どうしようかなあ?

   →『千年亀のお守り』
 アイゼル   「…これはいらないわ。そんな鈍くさいの私には似合わないもの。…ま、気持ちだけいただいておくわ。

   →『アルテナの紋章』
 アイゼル   「…ふうん、まあまあね。ありがとう、頂いておくわ。

   →『何もあげない』
 アイゼル   「そう、別にいいわ。催促してるわけでもないし。…そうそう、さっきの話はなかったことにしておいて。それじゃ。





222 まごころの薬びん(1)

 エルフィール (……私、疲れてるのかな?頭がフラフラする…)
 アイゼル   「あら、こんな所であなたを見かけるなんて珍しいわね。眠たそうな目をして…ここに昼寝でもしに来たのかしら?
 エルフィール (……あ、アイゼルだ…何言ってるのかよく分からないや…。何だか辺りがグルグル回ってる……)
 アイゼル   「ちょ、ちょっとあなた!どうしたの?ね、ねえ、ちょっと…………!
 エルフィール 「…………。
   ↓
 エルフィール (あれ?ここは…)
 ノルディス  「気がついた?ああ、無理はしないで。そのまま寝てたらいいよ。薬も飲ませたから、じきに良くなるよ。
 エルフィール 「…ゴメンね。薬まで飲ませてもらって。ノルディスが作ってくれたんでしょ?
 ノルディス  「え?…いや、実は…アイゼルが持ってきたんだ。彼女ああいう性格だから…エリーには教えないでって言われてたけど。
                 エリーを運んできたあと、すぐに薬の調合をしたみたいだね。手に火傷をしてたよ。…きっとよほど慌てたんだね。
 エルフィール (……そっか、アイゼルが…)





223 まごころの薬びん(2)

 アイゼル   「あら、元気になったようね。いきなり私の目の前んで倒れるんですもの。まったく先日は迷惑な一日だったわ。
 エルフィール (…本当だ。手に火傷のあとがある)
 アイゼル   「何よ。人が調合に失敗したのがそんなに嬉しいの?

   →『お礼を言う』
 アイゼル   「き、気持ち悪いわね。お礼ならノルディスに言いなさいよ。私は何もしなかったんだから…。
 エルフィール 「…………。

   →『…………』
 アイゼル   「まあいいわ。でも今度から私の前で倒れるのだけは勘弁して欲しいわ。






224 アイゼルの告白

 アイゼル   (ねえ、あんまり大声では言えないんだけど…)
 エルフィール 「ん?何?部屋の中なんだから小声にならなくても誰にも聞こえないよ。
 アイゼル   「…あのね、実は私、今悩んでいるの。
                  ……その、私…、ノルディスのことが、す、好きなんだけど…。
 エルフィール (うわあ、いきなりそんなこと言われても…)
 アイゼル   「何度かノルディスに言おうとしたんだけど…どうしても告白できなくて…。ねえ、どうしよう?

   →『応援するよ!』
 アイゼル   「あ、ありがとう!…何だかノルディスってどちらかというと私よりあなたとばかり話しているような気がしたから…。
                  私、ノルディスが何を考えているかよりあなたがどう思っているのかの方が気になっていたのよ。
 エルフィール 「そ、そんな…。二人とも教室が同じだからそう思えるんだよ。…私がどうかよりノルディスの気持ちの方が重要だよ。
 アイゼル   「そうよね…。何だかもう胸がドキドキしてきたわ。
 エルフィール 「…結局ノルディスが決めることだから、どういう結果になるか私には分からないけど、何もしなかったら変わらないよ。
 アイゼル   「ありがとう。私、ダメかも知れないけど告白してみるわ。…あなたに話してよかった。勇気が出てきた気がするわ。

   →『実はわたしも…』
 アイゼル   「…………。
                  そう…。何だかノルディスって私よりあなたとばかり話しているような気がしていたけど…そういうことだったの。
 エルフィール 「ちょ、ちょっと待ってよ。それは思い違い…。
 アイゼル   「出てって!私の部屋から出ていって!もうこの部屋に来ないでちょうだい!!





225 さようなら、私の恋(1)

 エルフィール (…こんな遅くに誰だろう?)
               「はーい、開いてます〜。
 イングリド  「エルフィール!アイゼルを見なかったかしら?
 エルフィール 「いいえ…。何かあったんですか?
 イングリド  「……アイゼルが寮にいないのよ…。明日は大事な日だっていうのに消灯になっても部屋に帰ってないし…。
                  とりあえず…アイゼルを見かけたら寮に帰るようにいってちょうだい。頼んだわよ。
 エルフィール 「は、はあ。
   ↓
 (ノック)
 エルフィール 「はーい、開いてます〜。
 アイゼル   「…………。
 エルフィール 「ア、アイゼル!?どうしたのこんな時間に…イングリド先生が探しに来たよ!
 アイゼル   「……ちょっと話があるんだけど…付き合ってもらえないかしら?
 エルフィール 「……別に、いいけど…。
   ↓
 エルフィール (雨が降りだしてきた)
 アイゼル   「あなた…私よりいい成績で卒業出来てさぞかしいい気分でしょうね…。今までバカにしてきた私を抜いて…。
 エルフィール 「そ、そんなことないよ。私まだまだ色々教わって…ノルディスなんかに迷惑かけながら、この先もっと頑張らないと…。
 アイゼル   「何であなたはそうなの!それなのに私の上を行って……そしてノルディスまで!
 エルフィール 「アイゼル!落ち着いてよ!ねえ、お願いだから!!
 アイゼル   「あなたさえ…あなたさえいなければ!…あなたさえいなければ…ううっ…。
 エルフィール 「……アイゼル。
 アイゼル   「帰って!もう帰って!あなたの同情なんか受けたくないわ…。帰って!帰ってよ!!
 エルフィール 「…………。





226 さようなら、私の恋(2)

 エルフィール 「ア、アイゼル!?
 アイゼル   「…………。
 エルフィール 「…………。
 アイゼル   「…ノルディスは…マイスターランクに進んでアカデミーに残るようね…。私はアカデミーを出ることにしたわ。
 エルフィール 「え!?アイゼルだったらノルディスと一緒にマイスターランクにだって進めたのに…どうして?
 アイゼル   「ここにずっといてもあなたには勝てないだろうから…ちょっと外の世界を見てこようと思ってね…。





227 聖騎士の理由

 ダグラス   「……フラン・ブファイルか…。
 エルフィール 「それって、この山に棲んでたっていう竜だっけ?確かエンデルク様が倒したって聞いたけど。
 ダグラス   「ああ…俺がザールブルグに来たときにはすでに倒されていた…。遠路はるばる来たっていうのによ。
 エルフィール 「ダグラスってもしかしてフラン・ブファイルを退治しようと思ってザールブルグに来たの?
 ダグラス   「……フラン・ブファイルがいないなら、そいつを倒したヤツを倒せば俺の方が強いってことだよな…。
                  だからフラン・ブファイルを倒した男が参加するっていう武闘大会に参加して優勝すれば…って思ったんだけどよ…。
                  ……俺は隊長に必ず勝つ。そのためにザールブルグに来て聖騎士になったんだからな。




228 わき上がる自信

 エルフィール 「どうしたの?ダグラスが元気がないなんて珍しいじゃない。
 ダグラス   「…いや、こうして船に乗ってても、自分があのフラウ・シュトライトを倒したというのが信じられなくってな…。
 エルフィール 「何言ってるの、ダグラスが頑張ってくれたおかげで倒せたんじゃない。ビシッとしなきゃ。
 ダグラス   「…隊長は火竜を倒した。そして俺は水竜を…。なんか今度こそ隊長に勝てそうな気がする。
 エルフィール 「…うん、きっと勝てるよ。





229 勝利の兆し    

 ダグラス   「よお…。今日は武闘大会だ。当然知ってるよな?
                 今年は…今年こそ何となくいけそうな気がするんだ。絶対見に来いよ!無敵を誇った男を今日、俺が倒してやるぜ。

   →『頑張ってね』
 ダグラス   「任せとけ!今までの俺様とはひと味もふた味も違うところを見せてやるぜ!

   →『私、応援するから…』
  ダグラス   「お、おう…絶対に優勝するからよ…期待して見ててくれよ。

   →『忙しいから…』
 ダグラス   「忙しいから!?冷てえヤツだな。一緒に冒険に出た仲間が武闘大会に出ようってのによ。
                  チッ、お前なんかに声かけなきゃよかったぜ。

   →『眠いから…』
 ダグラス   「眠いだぁ!?起きろ!起きてその両目に俺の優勝する姿をとくと焼き付けろ!
 エルフィール 「……くー、くー。
 ダグラス   「だああああぁぁぁぁぁ!起きろ!起きろ!起きろ!ほら、行くぞ!
 エルフィール 「……くー、くー。
  ダグラス   「チッ、お前なんかに声かけなきゃよかったぜ。





230 小悪魔エルフィール(1)

 エルフィール  「あ、ダグラス。
 ダグラス    「…………。
 エルフィール  (試合前で忙しいかも知れないから…。止めとこ)
 エンデルク   「ほう…。今年はダグラスがずいぶん気合が入っているようだな。今回の大会は今までになく楽しめそうだ…。





231 小悪魔エルフィール(2)

 ダグラス    「テメー、汚ねえぞ!魔法なんか使いやがって!素手で勝負しやがれ!
 エルフィール  「魔法じゃないよ〜。私、魔法なんて使えないもの。
 ダグラス    「ちくしょう!今年こそはいけると思ったのに…ちくしょうー!!





232 聖騎士の決着

 エルフィール (決勝戦が始まった…。ダグラスは優勝するって言ってたけど…。ああ、何だかやられそう)

   →『ダグラス頑張って』
 エルフィール 「ダグラス頑張って!!
 ダグラス   「うおおおおぉぉぉぉ!!!

   →『ジッと見守る』
 エルフィール 「…………。
 ダグラス   「今回ばかりは負けられねえんだよ!

      →『その他』
 エルフィール (今年もダメだよね、きっと)
 エンデルク  「どうした?お前の力はこんなものか?王室騎士隊に入って一体何を学んだのだ?
 ダグラス   「…黙って聞いてりゃあ好き放題言いやがって…これからが本番だぜ!





233 戦いの末(1)

 ダグラス   「…………はっ!?勝った?勝ったのか…俺?
   ↓
 エルフィール 「やったぁ!優勝だよ!優勝!ダグラス、とうとうやったね!
 ダグラス   「……勝った…勝っちまったのか?俺は、隊長に…。
 エルフィール 「そうだよ!そう!最後の方なんか本当に強かったよ。私、ビックリしちゃった!
   ↓
 ダグラス   「あ?感想だぁ?イテッ!てめえ、押すんじゃねえ!危ねえじゃねえか!
 エルフィール (あわわ、人がいっぱい押し寄せてきちゃった!!)

 そして……

   ↓
 エルフィール 「ダグラスとはぐれちゃった…。でもよかった、ダグラスが優勝出来て…。





234 戦いの末(2)

 ダグラス   「…………はっ!?勝った?勝ったのか…俺?
  エルフィール 「…………。
 ダグラス   「お、おう、約束どおり優勝したぜ!
 エルフィール (…ダグラス、本当に優勝しちゃった…信じてて良かった…)
 ダグラス   「あ?感想だぁ?イテッ!てめえ、押すんじゃねえ!危ねえじゃねえか!

 そして……

   ↓
 エルフィール 「人込みで見えなくなっちゃった…。でもよかった、ダグラスが優勝出来て…。





235 戦いの末(3)

 ダグラス   「…………はっ!?勝った?勝ったのか…俺?
 エンデルク  「……見事だ。とりあえず今回は私の負けだ…良い騎士になったな、ダグラス。
 ダグラス   「……勝った…勝っちまったのか?俺は、隊長に…。
 エンデルク  「ダグラス、お前も聖騎士隊の一員ならもっと胸を張れ。そして観客の声援に応えてやれ…。

 そして……

 エルフィール 「人込みで見えなくなっちゃった…。でもよかった、ダグラスが優勝出来て…。





236 月の魔力(1)

 ダグラス   「それはそうと…それ、変わった実だな。1ついただくぜ。
 エルフィール 「あ!ダメだって!
 ダグラス   「うえっ!何だぁこの実は!?うう、気持ち悪りぃ…。すげえ味だ、こりゃ。
 エルフィール 「それは「月の実」っていう、調合の材料よ!ああー、取るのにすごく苦労したのに〜。
 ダグラス   「……すまねえ。
 エルフィール 「いいよ。色々仕事を頼んでくれるし。どうせあと1個しかなかったんだし…。





237 月の魔力(2)

 ダグラス   「よ、よお…。
 エルフィール (どうしたんだろう?なんかソワソワしてるけど…)
 ダグラス   「…この前貴重な材料だなんて知らずに食っちまっただろ…。だからこれ…。
 エルフィール 「これ、「月の実」じゃない!もしかして持ってきてくれたの?
 ダグラス   「…ついでだ、ついで。…たまたま森ん中でブラブラしてたら見つけただけだ。…それじゃな!
 エルフィール 「…………。





238 騎士のたしなみ

 エルフィール 「あっ……。
                (……トホホ、マントが破けちゃった。お気に入りだったのに…)
 ダグラス   「どうしたんだお前、入り口の側でボーっと突っ立って?客のジャマになるぜ?
 エルフィール 「うるさいわね!人がマントをダメにしてガックリきてるっていうのに!
 ダグラス   「ん?こんくらいだったらまだ何とかなんだろ。ちょっと待ってな、裁縫道具借りてくるからよ。
   ↓

 …………

 ダグラス   「なるほど、こいつはドアに引っかけやがったな。だったらここを……。
 エルフィール 「……き、器用ね。
   ↓
 ダグラス   「そうか?これくらい普通だろ。…さあ、直ったぜ!これからはぼんやりしねえことだな。






239 探しものは何ですか

 ルーウェン  「…こうしてあんたの護衛をしていると昔のことを思い出すよ。ちょっと間抜けた錬金術士のことをさ…。
                  でも、ロクな挨拶もなしで俺がいきなり街を出ちまったから。きっと…迷惑かけちまったろうな…。
 エルフィール 「そういえば最初に会ったのはカスターニェだったよね。どうしてザールブルグを出ていったの?
 ルーウェン  「確か前も言ったよな。オレ、人を捜してるんだ。…前の戦争で離ればなれになった親をね。
                  今まで色々な場所を旅して探したよ。でも、みんな違った。…もしかしたら、もういないのかもな……。

   →『そんなっ!』
 ルーウェン  「…今のは冗談だよ。オレが冒険者としてやっていける間はずっと探し続ける。他の人に無駄だと言われてもね…。

   →『大変だね』
 ルーウェン  「まあね…でも、もうこんな生活にも馴れたから大丈夫さ。

   →『…………』
 ルーウェン  「うわわ!あんたがそんな悲しい顔してどうするんだよ!ほら元気出して!頼むからさあ。





240 再会(1)

 ルーウェン  「おっと悪いな!
 エルフィール 「いててててて。もう!なんなの急に飛び出してきて!
 ディオ    「ああ、あいつに頼まれてた情報を仕入れてやってな。聞いたとたん血相を変えて走って行きやがったんだ。
 エルフィール 「…情報?
 ディオ    「以前の戦争で壊滅した村の生き残りを探して欲しいって頼まれてな。それらしい情報があったんでそいつをな。
                  あいつは戦争で両親と離ればなれになったんだ。冒険者になった理由も両親を捜すためなんだそうだ。
                  もう…何年前になるかな。ずっと頼まれていた仕事なんだが、今度は見つかるといいな…。




241 再会(2)

 ルーウェン  「やあ!やったよ、親の行方がようやく分かったよ!親父の居所を知っている人に会えたんだ!
 エルフィール 「本当?よかったじゃない!!
 ルーウェン  「…どうやら親父たちは俺を捜しながら旅をしているらしくて、ザールブルグ周辺の村や街を移動しているらしいんだ。
                  それさえ分かればこっちのものさ。オレはもうしばらくこの街にとどまることにするよ。親父たちが来るまでさ。





242 黄昏の彼方に

 ルーウェン  「見つかった!親父たちがとうとう見つかったよ!今、この間話した村に戻っているみたいなんだ。
                  …………。
                  ……でも、いまどうしようか悩んでるんだ。親父たちは村のみんながいる場所で暮らそうって言っているんだけど…。
                  オレ、長い冒険者生活でこの街も気に入ってるし…。

   →『帰るべきだよ』
 ルーウェン  「…だけど、オレにとってこの街はもう故郷みたいなものなんだ!もう、離れられないよ!
 エルフィール 「でも、お父さんたちはどうするの?ずっとルーウェンを探してたんだよ。帰ってあげなよ。
 ルーウェン  「…分かった。でもいつかこの街に戻ってくるから…。その時はまた会えるといいな。
 エルフィール 「うん……それじゃあ元気でね。
 ルーウェン  「ああ、それじゃあな。

   →『ここにいて欲しいな』
 ルーウェン  「…………。
                  …そうだよな。オレにとってこの街はもう故郷みたいなものだから…もう離れられないよ。
   ↓
 ルーウェン  「ずっと悩んでたいたけど、今の言葉で踏ん切りがついたよ。ありがとう。
                  オレはこの街に残るよ…それにまだ仕事の途中だしな。なに、親父たちならきっと分かってくれるさ。





243 騎士の悩みごと(1)

 ミルカッセ  「そういえば、最近この教会に悩みを打ち明けに来る方がいらっしゃるのですが、皆さん色々な悩みをお持ちなんですね。
                  あんな大柄の戦士様でもあのような悩みを持っているんですね……あっ!
                  すみません!今のことは忘れて下さい。どうしましょう…教会に悩みを打ち明けに来た方の事を話してしまうなんて…。
 エルフィール (大柄の戦士様……っていったら…)

   →『ハレッシュさん?』
 エルフィール (のような気がするんだけど…)→☆へ

   →『ダグラス?』
 エルフィール (…ってそんなわけないよね。多分ハレッシュさんとかあの辺の人たちだろうけど…)→☆へ

   →『ノルディス?』

 エルフィール (…ってそんなわけないよね。大体、戦士様って感じじゃないし…。多分ハレッシュさんとかあの辺の人たちだろうな)→☆へ

☆ミルカッセ  「……あ、あの…今のこと忘れてくれますか?
 エルフィール 「え?ああ!忘れました!今忘れました。大丈夫です。忘れましたから安心して下さい。





244 騎士の悩みごと(2)

 ハレッシュ  「おおっと、ごめん。
 エルフィール 「あれ?ハレッシュさん、今日はもう帰っちゃうの?
 ハレッシュ  「フレアさんが店に出てないからな…今日は早く帰ることにするよ。それじゃ。
 エルフィール (…もしかしてハレッシュさんの悩みって……)

   →『仕事のことかな』
 エルフィール (そろそろ定職に就こうと思ってフレアさんに相談してるんだろうな…。冒険者って生活が安定しなさそうな仕事だし)

   →『恋愛のことかな』
  エルフィール (もしかしてハレッシュさんはフレアさんのことを…)

   →『その他』
 エルフィール (まさか最近太り始めたからフレアさんに相談しようとしたのかも…。ハレッシュさんってたくさん食べそうだし…)





245 騎士の悩みごと(3)

 ハレッシュ  「よ、よお。あ〜、ちょっと頼みたいことがあるんだけど…その…なんだ……。
 エルフィール (???何だろう、ソワソワして…何を頼みに来たんだろう)
 ハレッシュ  「ええとな…その、つまり…。
 エルフィール 「ああもう、じれったいなあ。何のお願いなの?惚れ薬とか?
 ハレッシュ  「え!?な、何でその事を!?
 エルフィール (当たっちゃった……)
 ハレッシュ  「実はそうなんだ。その、惚れ薬をな…作ってくれると有り難い、なんてな。
 エルフィール 「う〜ん、一応、ないことはないんだけど…。惚れ薬は…どうかと思いますよ。
 ハレッシュ  「あるのか?あるんだったら譲ってくれ!金は…そうだな、これだけ払う!
 エルフィール 「…薬はこれですけど……。私はやめた方がいいと思うんですけど…。
 ハレッシュ  「これか!それじゃ、金はここに置くからな!それじゃ!
 エルフィール (飛び出して行っちゃった…)





246 騎士の悩みごと(4)

 ハレッシュ  「お、いいところに来たぜ。例の薬なんだが、こうやってお菓子にしみこませても効き目あるんだよな?
 エルフィール 「…多分あると思います。試したことないけど…。
 ハレッシュ  「よ〜し、これさえ食べさせれば……。フレアさ〜ん!
 フレア    (あら?ハレッシュさん、こんにちは)
 ハレッシュ  (俺、最近、料理に挑戦し始めてさ…とりあえずこんなの作ってみたんだけど食べてみてよ)
 フレア    (あら?変わった形。そうだ、せっかくだからクーゲル叔父さんもお一つどうですか?)
 ハレッシュ  (な!?)
                (うわわ!!フレアさんダメです!やっぱりこんな出来そこないのお菓子なんて食べたら絶対腹を壊します!)
                (こんな危険な物、フレアさんに食べさせるわけにはいきません!スイマセン、どうも失礼しました。はは、ははは…)
                (あ、危なかった…。クーゲルの旦那が食ってたら恐ろしいことになるところだった…。この作戦はやめた方がいいな)





247 ディオの出した条件(1)

 エルフィール 「そういえば、今日はフレアさんいないんですね。どうしちゃったんですか?
 ディオ    「ああ。大事な一人娘に変なムシが付かないようにするためだ。フレアを狙って店に来る常連客もいるくらいだからな。
 エルフィール 「でもそれじゃ誰とも付き合えないじゃないですか。そんなのってかわいそう…。
 ディオ    「誰とも付き合っちゃいかんと言ってるわけじゃない。あいつに相応しい男だったら…まあ、文句はない。
                  そうだなあ…武闘大会で優勝出来るくらいの優れた男なら付き合わせてやってもいいだろう。





248 ディオの出した条件(2)

 ハレッシュ  「よ、よお。あ〜、ちょっと頼みたいことがあるんだけど…その…なんだ……。
                  つまり、武闘大会に優勝すればフレアさんと付き合えるっていう話を聞いてさ…何か手っ取り早く強くなれる薬をだ…。
 エルフィール 「…ねえ、ハレッシュさん。前のときもそうだったけど、道具に頼ってでもフレアさんと付き合いたいんですか?
                  道具に頼って強くなっても、それはフレアさんを騙してるようなものじゃない。私は…それって違うと思います。
 ハレッシュ  「…………。
                  …そうだよな…今まで間違ってたよ。おかげで目が覚めた。今度の武闘大会…自分の力で優勝してやるさ。






249 俺の力はこんなものか

 ハレッシュ  「……はぁ。武闘大会の一つも優勝出来ないなんて…はあ、俺って本当
        にダメな奴だな…。





250 あやしいふたり

 エルフィール (あれ?フレアさんに…ハレッシュさんだ。何だかすごく楽しそうに話してるなあ)
 ハレッシュ  (……それじゃあ、フレアさん。俺はこれで…)
 エルフィール 「ずいぶん楽しそうに話してましたけど…何を話してたんですか?
 フレア    「え?何の話って…仕事の話よ。
 エルフィール 「…ふ〜ん。





251 それぞれの旅立ち

 エルフィール 「あれ?あそこにいるのって…ハレッシュさんとフレアさんだ。お〜い!
                  二人して…どうしたんですか?
 ハレッシュ  「これから仕事さ。
 フレア    「…私が依頼人でハレッシュさんに護衛を頼んだのよ。
 エルフィール 「どこかに出かけるんですか?
 フレア    「…実はね私、家を抜け出してきたの…。父には黙ってきたわ。あんまりそういう事、考えたことなかったんだけど…。
                  ハレッシュさんと一緒だったら何とか二人でやっていけそうな気がするの…。
 エルフィール 「え!?そ、それってもしかして……!?
 ハレッシュ  「それじゃあな。いい錬金術士になれよ。
 フレア    「元気でね。またいつかどこかで会えるといいわね。
 エルフィール (…行っちゃった。でも、あの二人だったらきっとうまくいくよね)





252 クライス・キュール

 エルフィール (あれ?あそこにいるのって……)
               「ケントニスでマルローネさんと言い争ってた人だ…。
 謎の男    「…………。
 エルフィール 「あ、あの…マルローネさんの知り合いの方ですよね。初めまして。
 謎の男    「…あなたは?まずは自分の名前を名乗るというのが礼儀というものでしょう。
 エルフィール 「す、すいません。私は、エルフィール・トラウムです。アカデミーの生徒です。
 謎の男    「私はクライス。…今は訳あって旅をしています。まあ、一段落ついたところですけど。
 エルフィール 「…ケントニスで調べ物でもしてたんですか?
 クライス   「……まあ、そんなところです。それでは失礼…。





253 秀才の疑問

 エルフィール 「あれ?クライス…さん。どうしたんですか?
 クライス   「…実は…その……いきなりで失礼なんですが、あなたに頼みたいことがあるのです…。
 エルフィール 「何でしょう…?
 クライス   「実は、とある人の気持ちを知りたいのです。
 エルフィール 「とある人の気持ち?それってつまり…?
 クライス   「つまり…その……どんな人が好きなのかを…調べていただきたいのです。
                  あなたが…その方と仲がよいと思いまして……。
 エルフィール (う〜ん、誰のことだろう?)

   →『マルローネさんかなあ?』
      →『ルイーゼさんかなあ?』
      →『武器屋のおじさんかなあ?』
 (どの場合でも同じ)
 エルフィール 「わかりました、聞いてみます。でも…期待した答えが返ってくるとは限りませんよ。
 クライス   「それくらいは覚悟のうえです。では、頼みます。





254 ルイーゼの気持ち

 (前提イベント)
 エルフィール 「そういえば、前にここで働いてた人は結婚してやめたって話ですけど…ルイーゼさんにはそういう人はいないんですか?
 ルイーゼ   「私もそういう人を見つけられればいいんだけど…ここの仕事が忙しくて…。残念だけど今はそれどころじゃないわね…。
 エルフィール 「…………。

 (本編)
 クライス   「こんにちは。…どうでしょう、先日お願いしたあの件は、そろそろ終わっているのではないかと思ったのですが。
 エルフィール 「は、はい!バッチリ聞いてきました!
 クライス   「そうですか!さすが、私が見込んだだけのことはありますね。で、どうでした。
 エルフィール 「それなんですけど…仕事が忙しくてそれどころではないって……。
 クライス   「…そ、そうですか……。
                  …あなたも忙しいのに、余計なことを頼んでしまって、失礼しました。それでは…。
 エルフィール (…すごく落ち込んじゃった…でも…仕方ないよね…)





255 マルローネの気持ち(1)

 エルフィール (あれ?あそこにいるのって……)
                「マルローネさんこんにちは。
 マルローネ  「あ、こんにちわ。どうしたの?
 エルフィール (そうだ、クライスさんに頼まれたこと聞いておかなくちゃ…)
               「ねえ、マルローネさん、親友のシアさんは結婚しちゃいましたよね…。マルローネさんには好きな人はいないんですか?
 マルローネ  「うーん、あたし、あんまりそういうのって考えてないんだ。今は錬金術のことで頭がいっぱいだし…。
 エルフィール 「じゃあ、好きなタイプの人はいないんですか?こう、背の高い人とか、お金持ちの人とか…。
 マルローネ  「そうだなあ…強いて言うなら錬金術に理解のある人っていうのがいいかな。
             一緒に、自分の信じる道を確かめようとする人っていいと思わない?
 エルフィール (なるほど……)





256 マルローネの気持ち(2)

 エルフィール 「タイプとしては、錬金術に理解のある人で、一緒に自分の信じることを確かめようとする人だって言ってましたよ。
 クライス   「一緒に…自分の信じる道を…。
 エルフィール 「???
 クライス   (うーん…ここ数年間で彼女に差をつけられた原因は…どうやらこのあたりにありそうですね……)
                (…私が自分の目指すべき道を見つけだしていないのが問題なのでしょうか…)
 エルフィール 「あ、あのう…?
 クライス   (まずは自分の信じる道というのを見つけるのが先決…全てはそれからですね)
 エルフィール (ぶつぶつ呟いて出て行っちゃった。何か変なこと言っちゃったかなあ?)





257 武器屋の親父の気持ち

 (前提イベント)
 エルフィール 「そういえば、おじさんも結構いい年みたいですけど、奥さんとかいるんですか?
 オヤジ    「あん?そうだなあ…。嫁さんはいねえけど…息子たちならたくさんいるぜ。
 エルフィール 「息子たち…って、どこにいるんですか?今まで見たことないですけど…。
 オヤジ    「人じゃなくてここの武器や鎧がそうさ。全部この俺様が作ったんだぜ。どれも自慢の息子たちだ。
                  ……ん?でも何でいきなりそんなこと聞くんだ?お?まさか俺に……。
 エルフィール 「さ、さよなら!

 (本編)
 クライス   「こんにちは。…どうでしょう、先日お願いしたあの件は、そろそろ終わっているのではないかと思ったのですが。
 エルフィール 「は、はい!バッチリ聞いてきました!
 クライス   「そうですか!さすが、私が見込んだだけのことはありますね。で、どうでした。
 エルフィール 「…たくさん自慢の息子たちがいるからそういうことに興味ないと思いますよ。多分、ですけど…。
   ↓(ブラックアウト)
 クライス   「た、たくさんの息子!?…そ、そんな……。
 エルフィール 「あっ、ク、クライスさん大丈夫ですか!足元がふらついてますよ!
 クライス   「…だ…大丈夫です……。忙しいのに余計なことを頼んでしまって失礼しました。それでは……。
   ↓
 エルフィール (…すごく落ち込んじゃった…でも…仕方ないよね…)









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