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マリー、エリー&アニスのアトリエ イベント会話集
= エンディング =


INDEX
かえらなきゃ!
さよならも言わないで
再会を約束して……
約束はいらない
大図書館、落成!
テクニカルベスト
クオリティベスト
ノーマル
〜系スタンダード
生活系
軍事系
学術系
奇想天外系
語り継がれるものたち
ふたりの英雄戦記
さすらいの錬金術士
ふたりのアトリエ
南の地へ!
バッドエンディング1
バッドエンディング2
禁断の知識を求めて……






『かえらなきゃ!』

(暗転)
アニス (今日は故郷に帰る日だ……。
    準備もあるし、いったんアカデミーに戻らないと……)
アニスはエルフィールと交代した!





『さよならも言わないで』

エリー マリーさん、いよいよ大図書館の完成ですね。
マリー 振り返ってみればあっという間の5年間だった気もするね。
    ……そういえばアニスは今日故郷に帰るって言ってたっけ。
エリー あまり親しくなれなかったけど同じ錬金術を志す者として
    彼女にも頑張ってほしいです。
マリー うん、そうだね。彼女ならきっと大丈夫だよ。





『再会を約束して……』

エリー マリーさん、いよいよ大図書館の完成ですね。
マリー 振り返ってみればあっという間の5年間だった気もするね。
    ……そういえばアニスは今日故郷に帰るって言ってたっけ。
エリー わかっていたことですけど
    いざ、お別れの時がくるとなんだかさみしいですね。
(ノックの音)
マリー はあい、どなた?
(玄関)
アニス こんにちは。ごあいさつにうかがいました。
    ……先輩! 今までご指導、ありがとうございました!
マリー ご指導なんて、改まって言われると、なんか照れるなあ。
エリー 月並みな言葉しかいえないけど故郷に帰っても元気でね。
アニス はい。先輩たちも……。
マリー あたしは平気だよ。
    元気なことだけがとりえみたいなもんだし!
アニス ふふふ……。
    …………
    …………
    ……私、先輩たちから教わったこと忘れません。
エリー うん。
アニス ここでの出来事も、全部おぼえておきます!
    絶対です!
マリー うん。あたしたちも忘れないよ。
アニス …………
    …………
    本当は、まだ帰りたくない。
    先輩たちと一緒にもっとこの街にいたい……
エリー だめだよ、アニス。先生になるのが夢でしょう?
    だったら帰らなきゃ。
マリー あたしたち、きっとアニスに会いに行くから!
エリー そうだよ、案外早く再会できるかもしれないよ?
アニス 先輩……。
    …………
    …………
    わかりました、私、行きます。
    先生になった私の姿をきっと、見に来て下さいね!
マリー 約束するよ。
エリー いい先生になってね。
アニス はい!
    それじゃ、先輩。……お元気で!
エリー うん!
(暗転)
…………
…………
(工房)
マリー ……いっちゃったね。
エリー はい……。でも大丈夫!
    彼女ならきっと立派な錬金術の先生になりますよ!
マリー そうだね。あたしもそう思うよ!





『約束はいらない』

エリー マリーさん、いよいよ大図書館の完成ですね。
マリー 振り返ってみればあっという間の5年間だった気もするね。
    ……そういえばアニスは今日故郷に帰るって言ってたっけ。
エリー わかっていたことですけどいざ、お別れの時がくるとなんだかさみしいですね。

……そのころ。
(アカデミー・アニスの部屋)
アニス  (もう生まれた頃からここに住んでいるみたいに感じるのに今日で終わりか。
     本を書いたり工房で仕事したりいそがしかたけど充実した日々だったね……)
(ノックの音)
アニス  どうぞ。
サイード お嬢様、用意ができました。
アニス  ごくろうさま。
サイード いいんですか?
マリーさんやエリーさんにあいさつしに行かなくて?
アニス  そうね。
サイード 私は、行った方がいいと思いますけど……。行かないと後悔しますよ?
アニス  後悔なんてしないよ。だって、お別れじゃないもの。
サイード は?
アニス  私と先輩の距離がどんなに離れても、きっと私はふたりをそばに感じられると思うの。
サイード ???
     それってテレパシーみたいなものですか?
アニス  ふふ……違うわよ。
     誰にでもそういうきずなを得られる機会はあるわ。
     さ、いきましょう。サイード。

(アニスとサイード、旅立ちの一枚絵)
アニス (……先輩。あいさつには行きません。
    私はお散歩に行くときと同じような気持ちでこの街から旅立ちます。
    だって私は先輩を忘れないし先輩も私を忘れないって知っているから……。
    先輩との想い出の1つ1つが私にとっては黄金に匹敵する価値を持っています。
    先輩、いつかの質問をおぼえていますか?
    私なりの答えが今なら言えます。
    それは、夢を持つこと、夢をかなえるために努力をおこたらないこと。
    そして、くじけそうになっても希望を捨てないこと。
    でも、きっと先輩はそんなこともうご存知ですよね
    だって私は先輩からそのことを教わったんですから
    見ていて下さい、先輩。
    先輩が伝えてくれたこと、しっかりと受け止められたか自信がないけど、
    頑張って立派な先生になってみせます。
    もしかしたらまたすぐに会える
    そんな予感もするんです。
    そのときはいろいろお話ししましょうね。
    じゃ、またいつか。ザールブルグ……!)

(工房)
マリー ……でも、心が通じていれば、距離は関係ないよ。
エリー そうですよね。アニスはわたしたちの仲間ですもんね!





『大図書館、落成!』

(イングリド編)

(ノックの音)
マリー   はあい、どなた?
(玄関)
イングリド 私です。
      これまでごくろうさま。
      あなたたちにお礼を言いにきました。
エリー   お礼だなんて!
      わたしたちはやりたいことをやっただけですよ!
イングリド ……ここだけの話。
      あなたたちのおかげで、次期校長は私に決まるかもしれないわ。
エリー   (次期校長……。ヘルミーナ先生と争ってたのはそれかあ……)
イングリド ヘルミーナは私に負けたことを認めることができずにまた旅に出たようだけど……。
マリー   たはは……
イングリド とにかくおつかれさま。
      あなたたちもやりとげた事に誇りを持ちなさい。
      では、今後ともあなたたちの活躍を期待しています。
エリー   はい!



(ヘルミーナ編)

(ノックの音)
マリー   はあい、どなた?
(玄関)
ヘルミーナ 相変わらず、ひまそうな工房だね。
      やっと大図書館も完成。これまでごくろうだったね。
      お礼を言っておくよ。
エリー   お礼だなんて!
      わたしたちはやりたいことをやっただけですよ!
ヘルミーナ その通り。ほとんどの功績は私の指導が的確だったことにあるのは間違いないわ。
マリー   (たはは……)
イングリド ここだけの話、そのおかげで、次期校長は私に決まるかもしれないのよ。
エリー   (次期校長……。イングリド先生と争ってたのはそれかあ……)
ヘルミーナ イングリドは私に負けたことを認めることができずに旅に出るみたいだけどね!
マリー   (あのイングリド先生が旅!)
ヘルミーナ よくやってくれたわね。
      あんたたちもやりとげた事に誇りを持ちなさい。
      では、今後もあんたたちの活躍には期待しているわ。
エリー   はい。



(ドルニエ編)

(ノックの音)
マリー  はあい、どなた?
(玄関)
ドルニエ やあ、おじゃまするよ。
マリー  あ、校長先生!
ドルニエ やっと大図書館が完成して私も肩の荷が降りた気分だよ。
エリー  おつかれさまでした。
ドルニエ ありがとう。
     今日は別の話があってきたのだ。
     実はアニスの学校の校長が君たちに会いたいと申し出てきたんだよ。
マリー  それって南の国の……?
ドルニエ そうだ。おそらく君たちが書いた本を向こうの校長が読んだのだろう。
     ぜひとも君たちを迎え入れたいと言ってくれているんだ。
エリー  わたしたちを!?
ドルニエ 無理強いはしない。	
     君たち自身でよく考えてほしい。
     こちらほどの施設こそないが君たちと向こうの校長はきっと気が合うよ。
マリー  は、はあ……。
ドルニエ 私が伝えにきたのはそれだけだ。
     どうするかはゆっくりと考えるといい。	
     それでは、失礼するよ。




『テクニカルベスト』

(ノックの音)
マリー   はあい、どなた?
(玄関)
イングリド マルローネ、エルフィール、
	  あなた達、大図書館にはいってきましたか?
マリー   いえ、まだです……。
エリー   ちょっと忙しくて……。
イングリド そうですか。
      あなた達二人は、大図書館の蔵書にたいへん貢献しました。
      あれだけたくさんの書物をこの期間内に仕上げてきたのは、あなた達だけです。
      二人とも、がんばりましたね。
      あなた達が私の教え子だということを私はすごく誇りに思います。
マリー   あはは……
エリー   先生……
イングリド さて、私はアカデミーに戻ります。
      今すぐにとはいいませんからちゃんと大図書館には行くのですよ。

(工房)
エリー マリーさん、大図書館をのぞきに行きませんか?
マリー いいね!
    あたしもちょうど行きたいって思ってたんだ。

(大図書館)
エリー こうして改めて見ると壮観ですよね。
    わたしたちの本は……あった! ここだ!
マリー やっと形になったね。あたしたちが書いた本。
    あたしたちが伝えたい想い……
エリー もしかしてこの本たちは誰にも見られることなく
    ここで眠り続けたりして……。
マリー ははは……。
    大丈夫。いつかきっと誰かがこの本を手に取って、そうして表紙をめくるんだよ。
エリー わたし、祈らずにいられません。
    その誰かに、この想いがどうか伝わりますように、って。
マリー あたしたちの想いが誰かに届く…それはとても素敵なことだね。
エリー はい。
マリー …………
    …………
エリー …………
    …………
マリー さ、本をながめるのはこのくらいにして、帰ろうか、エリー!
エリー はい、マリーさん!
    これで終わった訳じゃありませんもんね。
マリー うん。あたしたちには誰かに伝えたいことがまだいっぱいあるはず。
エリー 一番伝えたいことがこれから新たに見つかるってこともあるかもしれませんね。
マリー そうだね!
    じゃ、行こう!
エリー 誰かに伝える何かを見つけに!





『クオリティベスト』

エリー   はーい、開いてます〜?
(玄関)
イングリド あなた達、大図書館の方には行っていないようね。
エリー   はい……。
マリー   まだ、行ってません……
イングリド 自分の書いた本が置かれているというのに……
      あなた達が書いた本は、今回の蔵書の中でもすばらしいものでした。
      私が昔書いた本と比べても遜色がないくらい、あるいはそれ以上のものだと思っています。
      きっと、これから多くの錬金術士があなた達が書いた本を読むことでしょう。
マリー   ………………
エリー   ………………
イングリド さて、私はアカデミーに戻ります。
      今すぐにとはいいませんからちゃんと大図書館には行くのですよ。

(工房)
エリー マリーさん、大図書館をのぞきに行きませんか?
マリー いいね!
    あたしもちょうど行きたいって思ってたんだ。

(大図書館)
→ここから先はテクニカルと同じ





『ノーマル』
→テクニカルの(工房)でエリーが大図書館へ行く呼びかけをする地点から先と同じ





『〜系スタンダード』

……ザールブルグにある大図書館。
そこに納められている書物は無限の知識を授けてくれるといわれています。
ずらりと並んだ書物たちに秘められているのは執筆者たちが未来に託した想い。
人々はこの書物を手に取り先人の知恵を学ぶことで発展し続けていきました。

(この間にそれぞれの文章が入る)

もちろん大図書館では今でもふたりの執筆した本が手にとってもらえる時を静かに待っています。
さて、それからふたりがどうなったかというと……。





『生活系』

(イングリド、ノルディス、アイゼルの一枚絵)
ザールブルグでは、他の都市の人々が
想像もつかないような便利な生活を送ることができるようになりました。
家事は生きてるアイテムたちが行い、交通手段は空飛ぶじゅうたんです。
人々はめんどうな雑事から解放され、
それぞれの生活を大いに楽しむことができるようになりました。
ゆとりの生活都市ザールブルグ。
このことにふたりの本が大きな影響を及ぼしたことは疑いようがありません。






『軍事系』

(エンデルク、ダグラス、ルーウェン、騎士の一枚絵)
ザールブルグはやがて強大な軍事力を持った都市へと発展していきました。
錬金術による強大な軍事力を見て、絶対に勝てないとさとった周辺諸国は、
決してこの国に刃を向けませんでした。
最強都市と呼ばれるザールブルグ。このことにふたりの本が大きな影響を及ぼしたことは疑いようがありません。





『学術系』

(クライスの一枚絵)
……ザールブルグにある大図書館。
そこに納められている書物は無限の知識を授けてくれるといわれています。
ずらりと並んだ書物たちに秘められているのは執筆者たちが未来に託した想い。
人々はこの書物を手に取り先人の知恵を学ぶことで発展し続けていきました。
ザールブルグはやがてケントニスにも負けないような学術都市へと発展していきました。
すぐれた学習環境は世界中のすぐれた錬金術士を呼び寄せ、さらにすぐれた研究が進められるようになりました。
知識の宝石箱と呼ばれるザールブルグ。
このことにふたりの本が大きな影響を及ぼしたことは疑いようがありません。





『奇想天外系』

(アイゼル、ミルカッセ、ロマージュ、妖精の一枚絵)
ザールブルグでは、今までの人々が誰も想像もできなかったような珍妙な文化が栄えるようになりました。
ここでは毎日がお祭さわぎ。
おもちゃ箱をひっくり返したようなきらめく日常が待っています。
奇想天外都市と呼ばれるザールブルグ。
このことに、ふたりの本が大きな影響を及ぼしたことは疑いようがありません。





『語り継がれるものたち』

(工房)
エリー マリーさん、大図書館をのぞきに行きませんか?
マリー いいね!
    あたしもちょうど行きたいって思ってたんだ。
(大図書館)
エリー こうして改めて見ると壮観ですよね。
    わたしたちの本は……
    あった! ここだ!
マリー やっと形になったね。あたしたちが書いた本。
    あたしたちが伝えたい想い……
エリー もしかしてこの本たちは誰にも見られることなくここで眠り続けたりして……。
マリー ははは……。
    大丈夫。いつかきっと誰かがこの本を手に取って、そうして表紙をめくるんだよ。
エリー わたし、祈らずにいられません。
    その誰かに、この想いがどうか伝わりますように、って。
マリー あたしたちの想いが誰かに届く
    …それはとても素敵なことだね。
エリー はい。
マリー …………
    …………
エリー …………
    …………
マリー さ、本をながめるのはこのくらいにして、帰ろうか、エリー!
エリー はい、マリーさん!
    これで終わった訳じゃありませんもんね。
マリー うん。あたしたちには誰かに伝えたいことがまだいっぱいあるはず。
エリー 一番伝えたいことがこれから新たに見つかるってこともあるかもしれませんね。
マリー そうだね!
    じゃ、行こう!
エリー 誰かに伝える何かを見つけに!

(一枚絵)
……ザールブルグにある大図書館。
そこに納められている書物は無限の知識を授けてくれるといわれています。
ずらりと並んだ書物たちに秘められているのは執筆者たちが未来に託した想い。
人々はこの書物を手に取り先人の知恵を学ぶことで発展し続けていきました。
ここに、本があります。
あまりに多くの人が手に取ったため表紙はぼろぼろで、もう題名すら読みとることはできません。
でもこの本を誰もが知っています。
そしてこの本を記したふたりの錬金術士のことも……。

(二枚目の一枚絵)
ふたりの錬金術士のその後を書き記した文献は存在しません。
でもきっとふたりは錬金術を続け、人々に夢と希望を与え続けたに違いありません。
街のいたるところにふたりの足跡が残っています。
ザールブルグの中心、噴水のある広場でそっと目を閉じ、深呼吸をすれば、
そよ風の中にふたりの想いを感じることができるはずです……。
ふたりの想いは本という翼にのって時を超えて人々に伝えられました。
想いを受け止めた人々はさらに新たな想いを乗せてまたそれを誰かへと伝えます。
永い時をへて想いに想いを重ね、いくえにも折り重ねられた想い……。
やがて想いが行きつくのがどこなのか、それは誰にもわかりません。
でも、人々は時のはるか彼方まで、それぞれの想いを胸に秘め、歩いていくのです。





『ふたりの英雄戦記』

(一枚絵)
もちろんふたりは、それからも末永くザールブルグで工房を営みました。
でも、それだけではありません。
ふたりは誰にも負けない強さもかねそなえていたのです。
西の困っている人や東の泣いている子供を助けるためふたりは世界中を走りました。
怪物に、悪の盗賊に、正義の杖と爆弾がたたき込まれていきました。
ふたりの活躍はやがて伝説となり、その名はむしろ希代の英雄として語られることの方が多くなりました。
そして今、大図書館には誰が書いたとも知れぬ一冊の本があります。
その本のタイトルはこうなっています。
「マリー&エリー ふたりの英雄戦記」
と……。





『さすらいの錬金術士』

(一枚絵)
……その後しばらくしてふたりはザールブルグを離れ、旅に出ました。
これまで様々な場所を訪れて、錬金術士を必要としている人々が多いことに改めて気づいたのです。
風のように雲のように街から街へめぐり行く錬金術士の評判は瞬く間に広まりました。
人々は青空を見てささやきあいます。
いつかきっとふたりの錬金術士が、夢をかなえるために来てくれると。
そう、ふたりは広い青空の下のどこかを、旅し続けています。
いつか、あなたの街にもマリーとエリーが行くかもしれません……。





『ふたりのアトリエ』

(一枚絵)
もちろんふたりは、それからも末永くザールブルグで工房を営みました。
やがてふたりの評判は遠く他国へもひびき渡り、工房はザールブルグの名物になったということです。
もっとも、どんな文献を調べてもふたりのその後の活躍を認めることはできません。
でもザールブルグの人々の幸せそうな笑顔をみれば、
この街にふたりが、言葉だけでは伝えることのできないなにかを残したのだとわかるはずです……。





『南の地へ!』

(工房)
エリー マリーさん、大図書館をのぞきに行きませんか?
マリー いいね!
    あたしもちょうど行きたいって思ってたんだ。
(大図書館)
エリー こうして改めて見ると壮観ですよね。
マリー だけどさ、これだけ本があるならもう充分だよね。
エリー あえてわたしたちがここで何かをする必要はないかもしれませんね。
マリー エリーもそう思うんだ?
エリー じゃあ、マリーさんも?
マリー そうだね、あたしたちは、あたしたちを必要としてくれる場所に行くべきかもって思う。
エリー そこって、やっぱり……。
マリー うん!
    行こう! 南の国へ!
(一枚絵)
……その後しばらくしてふたりはザールブルグを離れ、旅に出ました。
目的地はアニスの待っている南の国。
ふたりは南の国のアカデミーの発展にちからを貸そうと決めたのです。
思わぬ再会を喜び合った3人はちからをあわせて南のアカデミーを発展させることを誓いました。
3人がちからを合わせればきっとこの小さなアカデミーを大きく成長させられるはず。
でも、それはまた別のお話です……。





『バッドエンディング1』

マリー はーあ……
    大図書館は完成したけど、あたしたちの本はうまくいかなかったね。
エリー そうですねー。
    本を書くって思ってたよりもずっと大変でしたね。
(ノックの音)
マリー はあい、どなた?
(イングリド登場)
イングリド 私です。
ヘルミーナ フフフ……私もいるわよ。
エリー   めずらしいですね。おふたりがいっしょなんて。
イングリド そうね。
      今は共通の目的のために行動してるから特別なのよ。
マリー   共通の目的、って……
      なんか、イヤな予感がするんですけど……。
イングリド そう……。なぜそんな予感がするのかしら?
      思い当たる節でもあるの?
エリー   えっと……、本のこと……とか。
ヘルミーナ フフフ……ご名答。
イングリド 大図書館は完成したけど、蔵書がまだまだ足りないわ。
      私たちは、是が非でもあなたたちに本を書かせるために来たのです!
      大図書館の奥にあなたたち専用の部屋を特別に用意しました。
      本が完成するまで表へは出しませんからそのつもりでいなさいッ!
エリー   えッ!?
ヘルミーナ 大丈夫。
      心配しなくていいわ。
      私たちの言うことをよくきくようになる薬も持ってきてあげたから。
      コレさえ飲めば何も気に病むことなく執筆に専念できるわよ。
マリー   ……げっ! に、逃げよう、エリー!
エリー   は、はいッ!
イングリド あ、コラ! 待ちなさい!
(街の中)
マリー   こ、ここまで逃げ延びればなんとか……。
エリー   マリーさん、ダメです!
      うしろ!!
イングリド 逃げようったってそうはいかないわ!
      もう逃げないように必殺技で動けないようにしてあげる!
マリー   げっ!!
イングリド いくわよ、ヘルミーナッ!
ヘルミーナ わかってるよ!
イングリド 光と!
ヘルミーナ 闇の!
イングリド コンツェルト〜ッ!!!
(炸裂)
マリー   きゃ〜ッ!!
(炸裂)
エリー   あ〜ッ!!
(炸裂)
マリー   かんべんして〜〜〜〜!
(炸裂)
エリー   た、助けて〜〜〜〜ッ!

……ザールブルグにある大図書館。
そこに納められている書物は無限の知識を授けてくれるといわれています。
ずらりと並んだ書物たちに秘められているのは執筆者たちが未来に託した想い。
人々はこの書物を手に取り先人の知恵を学ぶことで発展し続けていきました。
それはさておき……
大図書館のオープン以来、マリーとエリーの姿を見た者はだれもいません。
でもそのことを気にした者はごくわずかでした。
何も残すことのできなかったふたりの存在は陽光の下の朝霧のようにひっそりと消えていったのです。
それに、ザールブルグの人々にとって重大な関心事がありました。
それは大図書館の奥から夜な夜な響く気味の悪い悲鳴のこと。
その悲鳴の正体については様々なおくそくが流れましたが、結局、真相は闇の中でした。
人々は、その悲鳴を聞きながら大図書館はのろわれているに違いないと
いつまでもささやきあったのです……





『バッドエンディング2』

(ノックの音)
マリー   はあい、どなた?
イングリド 私です。
      これまでごくろうさま。
      一応、お礼を言いにきました。
エリー   そんな、お礼だなんて!
      わたしたちそんな立派な本が書けたわけじゃないし……
イングリド そうね。
      正直を言えば、もう少しできると思っていました。
マリー   う……すみません。
イングリド あやまることはないわ。
      仕事と執筆の両立がそもそも無理なお願いだったのよ。
エリー   …………
      …………
イングリド とにかくおつかれさま。
      今後ともあなたたちの活躍を期待しています。
      ……じゃあね。
(イングリド消えて、工房内)
エリー マリーさん、大図書館をのぞきに行きませんか?
マリー いいね!
    あたしもちょうど行きたいって思ってたんだ。
(大図書館)
エリー こうして改めて見ると壮観ですよね。
    わたしたちの本は……あった! ここだ!
マリー やっと形になったね。あたしたちが書いた本。
エリー もしかしてこの本たちは誰にも見られることなくここで眠り続けたりして……。
マリー う、否定できない。	
    こうして他の本と並べられると明らかに見おとりするし……
エリー もっと努力すればわたしたちも、いい本が書けたかもしれませんね。
マリー そうだね……。
エリー …………
    …………
    あ、早速、くもの巣がはってるよ……。
    トホホ……。

……ザールブルグにある大図書館。
そこに納められている書物は無限の知識を授けてくれるといわれています。
ずらりと並んだ書物たちに秘められているのは執筆者たちが未来に託した想い。
人々はこの書物を手に取り先人の知恵を学ぶことで発展し続けていきました。
……でも大図書館には一生をついやしても読みきれないほど蔵書があります。
そして、本が多すぎるがゆえに、手にとってもらえない本も存在します。
ふたりの書いた本がまさにそれでした。
研究対象がわるかったのか、それとも他の原因があるのか……
とにかくふたりの本は誰の手にもふれられることなく、増え続ける書物の山の奥にうもれていきました。
たったひとつでいい。
きらりとひかる何かがあれば誰かがすくいあげてくれたかもしれません。
だけど、すべてはもう遅すぎたのでした……。





『禁断の知識を求めて……』

……実はその後しばらくしてふたりは工房を閉鎖し、ふつりと姿を消してしまったのです。
最後にふたりの姿を目にしたのは朝もやの中を農作業に出かけようとした農夫でした。
いずこへ行くのかと問いかけた男にふたりは一言、エアフォルクの塔、と答えたと言います。
このため、ふたりは禁断の知識を求め魔界へと旅だったのではないかといううわさがささやかれました。
塔の向こうにある世界……魔界。
あらゆる法則の異なる世界。人知を越えた知識の宝庫。
本当にふたりが魔界に旅立ったのかそれを確かめた者は誰もいません。
エアフォルクの塔は静かにそびえ立ち、そして、ふたりの姿を見る者は二度と現れることはありませんでした…







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