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各話についてのコメント


裏話というか、後から語れることが出てきたので、追加のあとがきのようにとらえていただければ。


INSTORE(最初のマケドニア編)
 DDRのEND OF THE CENTURYの歌詞にあった in storeをくっつけただけのタイトル。
 一応意味合いとしては陳列とか、要は家の都合に見合った状態を指しています。
 これはレナだけでなくマチスにも当てはまる状態です、あれでも。
 魔道絡みの設定にしたのは、自分が認識しうる限り4番目の書き手となったからです。
 先行している方々のマネはできねー! というわけで避けたつもりだったのですが、マチス自身の性質は最初に読んだ方のものにかなり近くなったと自覚しています。
 ルザに関しては当初女性設定でいくつもりが、友人に「ルザって男性名だよねー」と言われてじゃあもうどっちでもいい描写にしようと落ち着いたのでした。






HARD HEART(オレルアン草原編)
 本来は前編のみで終わるはずが、後編ができたことによってドーガ優遇や新オリジナルキャラクターをひねり出すことになり、シリーズの方向性がかなり決まってしまった回。
 ボルポートに関してはここまでマチス寄りにするつもりはなかったんですが、そうしないと序盤がどうにもならず、ちょっと難易度を甘くしたなと振り返っています。






ANXIOUS(オレルアン城下編+その頃のマケドニア)
 タイトルはbeatmania6thMIX+COREREMIXのインターネットランキングのコース名から取りました。意味はあとがきにもある通りです。
 ミシェイル初登場、というかミネルバよりも先になっちゃいました。本当にこの時のこの人は書きやすかったですね。主役にさせたがる人が多いのもよくわかります。シリーズ終盤で失速してしまったのは申し訳なく。
 メインのオレルアンでの話は、こういうことは有り得るかなという発想から来ているのでまあ何というかシビア。紙縒りに関しては完全にノリで思いついています。
 ラストの絵の話はオーダイン再登場となりましたが、これの前に伯爵が領地の屋敷で立ち直ってしまう話を書いたらどうやら致命的な知識の欠落がありまして総ボツに。変に自信を失ったのが痛いその1の出来事となりました、という前提があったりします。まぁ伯爵+ルザよか、伯爵+オーダインの方が正しいんでしょうがね。






THE CALENDAR(ワーレン編)
 大勢の人が色んな立場で動きまくった話。当時は新・暗黒竜の発売の5年前ということもあって、ダロスを動かせたのがものすごく達成感があった記憶があります。ロジャーももちろん当時はFC版のみの人物でしたが、必然の中で意外性が出せたという理由で。
 色んな事が同時に動いていたのでここは全ての話の中でも一番というくらいに、書くものとかそういうのをかなりかっちり決めていました。






(未作・ペラティでの話)
 EX1はここになる予定でした。ジョルジュ登場、カシム活躍、バヌトゥで締め、と。
 ここでマルスがドラゴンキラーを持ちはするんですが、竜を前にして固まってしまうという流れがありました(このくだりは次のBRANDで少し触れています)






BRAND(ディール編)
 おそらくはここまでついて来てくれた数少ない読者様を一気に振り落とした回。
 ミネルバとはカップリングの筆頭に上がるし、これが普通の流れだったらこんなことにはしなかったんだけど、ヘソが曲がりすぎた末の設定が固まったために王族嫌いをメインにすることに。
 それだけあって、ここは本当に悩まされました。ちょっと進むと三択で文章が出てくるなんて苦しすぎるったらないもので。マリアの登場でどうにかこうにかなってくれたくらいで。






00Muse(ノルダ編)
 魔道絡みの設定がついた時点でリンダと絡ませようというのはかなり早い段階から考えていました。で、if的にリンダが同盟軍到着の前に 逃げ出せたらどうなってたかな、という話にもしてみたわけで。この頃が小説の出来は最盛期だったかな、と思っています。シリーズBESTを決めるとしたら計画づくのTHE CALENDARか、好みの人々とアクション+ミステリっぽい要素を入れられた今作か、題材最強のNoise messenger[6]のどれかでしょうね。






(未作・メニディ編)
 で、EX2がここの予定でした。シューターというよりは、ベックとサンダーボルトを書きたくて点は打っていたんだけど、膨らましきれなかったというオチで。どうしてもミディアとアストリアを出さないといけないけど、下手するとそっちの方が濃くなるなぁとかそういう迷いも入り込んでました。
 SPIRITSがメニディ攻略終了後の話なので、順番としてはここに入ることになります。






SPIRITS(アカネイア・パレス攻略後)
 出展イベント10日前にPCが壊れるという素敵な状況の中書き上げた話。どうせハーディンのクラスチェンジはやっておきたかったところだし……というわけで書くことになりました。
 それがどうして「ミネルバが酔っ払った話」という枠付けにされたのか……。






A GRAY SWORD(グラ待機〜カダイン出撃編)
 ここからしばらくマチスならではの話が書けなくなることもありましたが、前作から心境の変化が起こり……要は著者の自信がなくなって、しばらく不振の回が続きます。マチスを活躍させたいのに、ゲームでやっていることと相反しまくった事ばかり書かざるを得ない状況は非常に精神上な意味で不健康でした。
 で、ここからモノクロレーザーの本格導入というのも重なって締め切り間際の作業を楽々とするようになったどころか、推敲という作業をしない部分が出始めます。今作ではラスト辺りのアカネイア騎士の言うニーナの発言がそれです。
 もっとも、苦しんだ要因はグラの町の中でウダウダするシーンがちっとも進まなかったというのもありますが。
 ラストのレナを庇うシーンはちゃんとやってあげても良かった気がしています。






ENEMY IS D(アリティア編)
 パオラが登場しますが、ここらへんも試行錯誤しまくってこの形となりました。グラ国境付近でのやりとりとか案とか話のかけらは色々思いついたんですけどね。
 本題のDとの戦い、本来のメインはマルスvsモーゼスであり、延々と続く増援相手にドーガ大車輪、が正解です。そこにねじこんだのがもうひとりの従兄弟との戦いでした。まさかこれが後々になってこんなに響くとは思わなかったんですけども。






REINFORCEMENT(アリティア攻略後の話)
 マチスを主役に据えたのだから賭け絡みの話は絶対やりたいところで、闘技場もどうにかしたいという思いもあって両方ともここで出てくることになりました。闘技場のくだりについては大元がありまして、それがWeb公開中の「買い出し」にあたります。
 ポーカーについては「マルドゥック・スクランブル」を思いっきり参考にしました。もちろん、あれほど複雑でもないのですが、あの作品がなければあんなにルビ振りまくったり、書く人間のテンションもあんなにはならなかったかと思います。イカサマの行方については、EXでグルニアのじーさんの所に行き着いてしまうわけですけども、マチスが関わったのはあそこまでだったのでした。全てを自分が関わるのではなく、その一片に過ぎないというものもやってみたかったことでした。
 チェイニーは思いっきりFC版の設定で、コマンドについても彼だけではないという形にしました。つまりは神竜族じゃないんだよ、という乱暴な持って行き方をしています。コマンドが他にもいるという流れはずっと後になって生きることになります。
 それに巻き込まれてカシムがマチスの隊に入ることになりますが、カシムは普段のプレーでも準エース扱いだったのでどうしても小説でも顔を出す機会を増やしたかった、という念がこんな形になりました。






諸記(カシミア-ラーマン-グルニア編)
 初のEX。マチスが一切出てこない話は寂しいんだよ! という書き手の叫びを置き去りにしてのグルニア戦です。聖騎士争いとチキとカミユをどうしても書かないと気持ち悪かったもので。
 対カミユは誰がいいかという話は、マルスが出ないのであればハーディンだろうな、と。
 余談ですがニーナの想いは書き手にとって縁遠いものだったので、ひたすらDreams come trueの「やさしいキスをして」を聴いて文章を頭の中から引き出していました。






Preparedness(グルニア攻略後)
 グルニアのじーさん登場、ハマーン受け渡しがメインで、でも血が繋がっているんだから何かしらやろーぜってことで入れています。この貰った杖に関しては色んな使い道を考えたのですが、ああいう形に落ち着いてしまったのは他に詰め込みすぎたからという感も。
 そして、星のオーブの効用がここで登場。構想だけはかなり前から固まっていましたが、ここまで書く機会がなかったのでした。割れてもいないのに星座が関わってくるのかよっていう突っ込みは確かにその通りではあります。で、この設定がマケドニア戦の最後の最後まで頼りきることに。






Noise messenger[0](マケドニア攻略編)
 マケドニア攻略編の始まりというか前座……?
 FC版21章を書くにあたってどうしてもその前段が欲しかったので、今作はこういう羅列の形になりました。もっと踏み込めればなぁというのは、マケドニア攻略編全体の反省点だったりもします。
 ちなみに、当初考えていたタイトルは「Noise Challenger」。ここを書くかなり前に、一度イベントでFEアカネイアが丸ごと偽壁(? でいいのかな)に放り込まれた時に「奇の挑戦者」みたいなのをエセポスターにしたのですが、マケドニア戦をこのタイトルにする心積もりでいたためです。Challengerがmessengerに落ち着いたのは、意味の通り方を模索した結果でした。

[1]
 対アイルと対オーダイン。前者はもっと家のこととか、アイルの抱くミシェイルへの熱すぎる思いとかを出したかったという反省点が。マケドニア戦のリライトをできるのであれば、ここも強化対象になるかと。
 対オーダインに関してはパオラで挑んでその後でマチスで行こうと思ったのですが(この構成は[3]で近い形になっています)、この段階のマチスではSナイトLv10程度なのでオーダインがかなり手負いになっていてもマチスの方が死ぬ確率の方が格段に高いので、あんな変則技に至りました。勲章を貰ってしまったのですが、著者はこいつを使わせたい誘惑に毎回毎回駆られることになります。

[2]
 国内戦。本当はオーダインの決着もやる予定だったのですが次に行きました。
対侯爵で久々にボルポートが動いていますが、ディール以降意識して有能度を下げていたのでここで持ち上げるのはどうだろうとも思いながらも出てもらうことになりました。で、カシムの活躍がここに来るわけですが、バレンシア要素を引っ張り込んでます。霞ませる結果になったのはちょいと残念なところ。
 ルザが駆けつけてきますが、正直なところ温情ですね。シビアな結果にしてしまったら[6]は多少変化があったかもしれません。

[3]
 対オーダインその2。勲章使わせろとかなり呻いた覚えがありながら、選択は返還というもの。こういうところではしっかりと自分で自分のヘソが曲がります。
 戦の段階としては、[1]で思っていたところにロシェの意気込みもプラスして書いてみました。
 肝心の説得に関しては、ちょっと決まり文句に頼ってしまった気がします。

[4]
 22章にようやく入った5冊目。ミシェイルとの対決がありましたが、これがまた描写が惜しまれる……。ちなみに、決定寸前までパオラが ミシェイルに向ける想いの小節もあったのですが、グラ編のかすかなヒントからそいつを見つけ出すのは困難だろうとカットしました。  進軍自体は普通にしていますが、マケドニア入りするまではマチスとカシムだけで城の中に潜入することを画策したりとか、かなり無茶な組み立てをしていました。いや、どうやってやるつもりなのよ、と。
 リザーブのくだりは気に入っているというか、マリアさんすげーよなーという締めになります。

[5]
 魔除けを貰ってようやく勲章への未練が断ち切れた回。親父との対決です。
 もし間違って息子を殺す結末になったら、この親父さんは速攻で自害するつもりでいました。いやーおっかない。
 身内対決にあたっては、もっとどうしようもなく重くする手もあったんでしょうけど、経験値が足りませんでした。ええ。

[6]
 対ミシェイル。カミユは譲ってもこの獲物だけは、っていう意気込みです。
 もっとも、本人はその場になってようやく引き金引かれてます。
 で、ナバールがコマンド云々てのはFC版の顔グラフィックが全てです。
 黒い壁とか意識薄い中で色々見たこととかは、本来ボツにするつもりで書いたものをそのまま通過させた経緯があります。
 女性の後で聞いた声に関して、あれはマチス(とレナ)のご先祖にあたる人です。ハマーンの杖を持ってマケドニアの解放に関わっています。思えば、名前からしてこの人は女性にすべきだったかもなと思わないではないですが、まぁ過ぎてしまったことですし、と。
 ともあれ、ここで対ミシェイルを(万全ではないけど)実現してあの結果に持って行けたのは、ようやく書き手が自分というものを取り戻せたと思えたことなのでした。





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